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ネツィヴ・メラー

[719] シナド 2011-04-19投稿

あれから那由多の日々が過ぎ

わたしは今でも

思い出す


あなたは彼に仰った

振り返ってはならないと

彼の地にある

何も省みてはならないと

でも

わたしにとって

置いていくには

あまりにも

彼の地で生きた

時間は長く

わたしには

あの悪徳さえ懐かしく

その罪悪すら愛おしい

ああ

言いつけを破ります

轟音

怒号

赤と黒

熱風が

硫黄の臭いを運んでくる

翼がはためき

御使いが

剣を振りおろす

ああ

なんて

きれい

わたしの街

そして

わたしは



たし






そしてわたしは此処に立ち

今でもずっと立っている

わたしにパンは与えられるだろうか?

葡萄酒は与えられるだろうか?

いつか

いつか



あれから那由多の日々が過ぎ

私は今でも

乞い、願う

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