劇団ドリームシアター(14)
琢也の元相方の、本馬和人と、俊作の元相方の、林 卓人は、仕事先のテレビ局のラウンジで、話しをしていた。
「和人、今日の仕事は何だよ?」
「俺か?俺はトーク番組の収録だよ。最近ドラマの仕事ばっかだから、久しぶりに話せるのは嬉しいよ。卓人はレギュラーのクイズ番組だよな?」
「ああ…でも俺、頭よくないからなあ〜
俊作とは違って」
「俊作かあ…でも思い切ったよなあ〜。あいつ。」
「そりゃあ、お前の相方の琢也と一緒だろ。」
「まあな…でも琢也のやつ、事務所からコンビ解消の件切り出されて、あっさり納得したんだよ。俺、あとから聞いて怒ったんだけだよ…あいつ『俺のために和人の仕事減らすくらいだったら、いいよ
メディア側は、お前のソロの仕事を好んでるし、事務所がそう言うなら仕方ないさ』って…。高校の頃から頑張ってきたのに…」
「それなら、俺も同じだよ。俺の場合は、事務所に『なんとかなりませんか?』って言ったけど、俊作のやつ、『卓、俺に構わず、頑張れよ』って…」
2人とも、事務所の命令とはいえ、コンビ解散後、仕事は入っているものの、芸人としての仕事は、なかなか入ってこなかった。
和人は、ドラマの仕事が多く、卓人は、クイズ番組の解答者がもっぱらだった。
生活のため、それはそれでありがたいのだが、自分達が志した、芸人としての成功は、達成されていないからだ。
「俺さあ…ネタを考えてたのは、琢也だし、琢也のネタをやるのが、楽しくてしかたなかったんだ…けど、売れていくほど、ネタをやらせてくれないし、なぜか、俺ばっかりの仕事が多くなった。本当は、もっと多くの人の前で、自分を表現したいのに…」
「それは俺も一緒だよ。俊作のネタで俺は活かされてたし、ライブやってた時の方が楽しかった…他のコンビは、解散させられないのに、なんで俺達だけって、今でも思ってるよ」
2人は、ソロになってみて、お互いの相方の大切さを改めて感じていた。
「でも、頑張るしかないよな。油断してると、今の地位なんて、すぐに奪われるからな」
「ああ…そうだな。身を引いたあいつらに笑われないようにしないと…」
とは言ってみたものの、お互い心のもやもやは、晴れなかった。
「和人、今日の仕事は何だよ?」
「俺か?俺はトーク番組の収録だよ。最近ドラマの仕事ばっかだから、久しぶりに話せるのは嬉しいよ。卓人はレギュラーのクイズ番組だよな?」
「ああ…でも俺、頭よくないからなあ〜
俊作とは違って」
「俊作かあ…でも思い切ったよなあ〜。あいつ。」
「そりゃあ、お前の相方の琢也と一緒だろ。」
「まあな…でも琢也のやつ、事務所からコンビ解消の件切り出されて、あっさり納得したんだよ。俺、あとから聞いて怒ったんだけだよ…あいつ『俺のために和人の仕事減らすくらいだったら、いいよ
メディア側は、お前のソロの仕事を好んでるし、事務所がそう言うなら仕方ないさ』って…。高校の頃から頑張ってきたのに…」
「それなら、俺も同じだよ。俺の場合は、事務所に『なんとかなりませんか?』って言ったけど、俊作のやつ、『卓、俺に構わず、頑張れよ』って…」
2人とも、事務所の命令とはいえ、コンビ解散後、仕事は入っているものの、芸人としての仕事は、なかなか入ってこなかった。
和人は、ドラマの仕事が多く、卓人は、クイズ番組の解答者がもっぱらだった。
生活のため、それはそれでありがたいのだが、自分達が志した、芸人としての成功は、達成されていないからだ。
「俺さあ…ネタを考えてたのは、琢也だし、琢也のネタをやるのが、楽しくてしかたなかったんだ…けど、売れていくほど、ネタをやらせてくれないし、なぜか、俺ばっかりの仕事が多くなった。本当は、もっと多くの人の前で、自分を表現したいのに…」
「それは俺も一緒だよ。俊作のネタで俺は活かされてたし、ライブやってた時の方が楽しかった…他のコンビは、解散させられないのに、なんで俺達だけって、今でも思ってるよ」
2人は、ソロになってみて、お互いの相方の大切さを改めて感じていた。
「でも、頑張るしかないよな。油断してると、今の地位なんて、すぐに奪われるからな」
「ああ…そうだな。身を引いたあいつらに笑われないようにしないと…」
とは言ってみたものの、お互い心のもやもやは、晴れなかった。
感想
感想はありません。
「YOSI」の携帯小説
- 劇団ドリームシアター(32)
- 劇団ドリームシアター(31)
- 劇団ドリームシアター(30)
- 劇団ドリームシアター(29)
- 劇団ドリームシアター(28)
- 劇団ドリームシアター(27)
- 劇団ドリームシアター(26)