ラブほっぺ 36 〜エピソード4、開け!みーくんの恋心!第5話〜
「高橋くん。どうしたの?」
谷本葵。同じクラスの女子。中学からの知り合いで、長くサラサラした髪と、ハリのある肌が特徴。AKBでたとえるなら、『こじはる』だ。
「いや、ちょっと忘れ物を取りに来たんだ。」
「…そう。私もなの。奇遇だね。」
中学からの知り合いなので、何のぎこちなさもなく会話できる存在。みーくんはそう感じていた。
「暗くなる前に帰らないと。」
「…そうだね…。」
みーくんと葵は、学校を出た。
帰り道。
「ねぇ…高橋くん…。私聞いちゃったんだ…。有馬から恋してる?って聞かれている所…。」
「そう。…僕もそろそろ、あの過去を忘れて、前を向いて歩いていこうって思っていた所なんだ。」
「へぇ〜。高橋くんも、前向きになってきたんだね。あれは、ひどかったから…。」
みーくんの過去を、葵もわかってくれている。
でも、『分かってくれている』だけに留めている自分がいた。
やっぱりまだ、恋をするのは…。
そう思っていると、葵はふと、一本の木を指差した。
「桜の木があるでしょ?」
「うん。…それがどうかしたの?」
「私ずっと、あの桜の木に隠れて、高橋くんを見つめていた…。」
「見つめて…いた?」
「あぁ、変なふうに捉えないで。…お願い…。」
葵は、少し照れながら、
「この話は、聞かなかった事にして…。」
と言って走り去ってしまった。
みーくんは、葵が指差した桜の木に近づいた。
「自分も…変われるのかな?解き放たれるのかな…あの過去から…。」
桜にささやく。何も答えてくれないけれど、自然と心が落ち着いた。
谷本葵。同じクラスの女子。中学からの知り合いで、長くサラサラした髪と、ハリのある肌が特徴。AKBでたとえるなら、『こじはる』だ。
「いや、ちょっと忘れ物を取りに来たんだ。」
「…そう。私もなの。奇遇だね。」
中学からの知り合いなので、何のぎこちなさもなく会話できる存在。みーくんはそう感じていた。
「暗くなる前に帰らないと。」
「…そうだね…。」
みーくんと葵は、学校を出た。
帰り道。
「ねぇ…高橋くん…。私聞いちゃったんだ…。有馬から恋してる?って聞かれている所…。」
「そう。…僕もそろそろ、あの過去を忘れて、前を向いて歩いていこうって思っていた所なんだ。」
「へぇ〜。高橋くんも、前向きになってきたんだね。あれは、ひどかったから…。」
みーくんの過去を、葵もわかってくれている。
でも、『分かってくれている』だけに留めている自分がいた。
やっぱりまだ、恋をするのは…。
そう思っていると、葵はふと、一本の木を指差した。
「桜の木があるでしょ?」
「うん。…それがどうかしたの?」
「私ずっと、あの桜の木に隠れて、高橋くんを見つめていた…。」
「見つめて…いた?」
「あぁ、変なふうに捉えないで。…お願い…。」
葵は、少し照れながら、
「この話は、聞かなかった事にして…。」
と言って走り去ってしまった。
みーくんは、葵が指差した桜の木に近づいた。
「自分も…変われるのかな?解き放たれるのかな…あの過去から…。」
桜にささやく。何も答えてくれないけれど、自然と心が落ち着いた。
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