劇団ドリームシアター(15)
和人と卓人が話していると、2人の後輩である『レッドトレイン』の堀尾つとむと、呉俊太郎が訪ねてきた。
「先輩失恋します」 「おう!今日は何の仕事だ?」
和人の問いに、つとむが答えた。
「ああ、僕ら来週から始まる、深夜のコント番組の打ち合わせなんすよ。あの、松村真美ちゃんも出るんすよ」
「え?彼女がか?」
「はい。それが何か?」
「だって、一度共演したことあるけど、
『バラエティーには出ない!』って言ってたんだぜ」
「でもかなり乗り気らしいすよ。まあ…バラエティーとはいえ、ドラマ仕立てのコントだから…」
「そっか…まあ、時間がある時に見させてもらうよ。でも良かったよな。お前ら俺達より先に結婚したからな。このチャンスを活かせよ」
「あ、ありがとうございます。俺もつとむも、今年中には父親になるんで、励みになります。あっ、そう言えば、お二人とも、結婚しないんですか?前に飲み会やった時にいらしたかたですよね?たしか…『りかさん』と、
『由子さん』でしたよね。」
「よく覚えてるな。まあ、俺の場合、相手は看護士なんでな。なかなか都合が合わなくてな。それに比べりゃ、つとむの方が、まだ会いやすいだろ?確かプログラマーだったよな?
やり手の」
「同じだよ。かなり優秀だから、仕事も忙しいしな。」
実は、和人は、真美に告白されていた。
真美は、業界に入る前に付き合っていた彼氏が、すぐに結婚してしまい、しばらく恋愛はしていなかったのだが、和人のドラマの現場での態度に引かれていた。
だが、共演したら、何かしら噂がたつことを嫌い、和人は断っていた。
「そういや、真美ちゃんて、和人さんのファンらしいっすよ。羨ましいす」
俊太郎の言葉に「そっか…ありがたいけどね」と、和人は言いつつも、戸惑っていた。
(俺なんて…何の魅力があるんだろう。
琢也がいなくなってから、俺、ロボットみたいだ。琢也がいた時は、うまく会えてたのに…由子とも
なんか、心が晴れないや)
その時、『レッドトレイン』のマネージャーである、泉由紀江か、2人を呼びにきた。
「あっ、おはようございます。」
由紀江は、和人と琢也の元マネージャーだった。
現在の和人のマネージャーは、事務所の幹部クラスのため、離れていたのだが…
(由紀江がマネージャーの時、楽しかったな…)
「先輩失恋します」 「おう!今日は何の仕事だ?」
和人の問いに、つとむが答えた。
「ああ、僕ら来週から始まる、深夜のコント番組の打ち合わせなんすよ。あの、松村真美ちゃんも出るんすよ」
「え?彼女がか?」
「はい。それが何か?」
「だって、一度共演したことあるけど、
『バラエティーには出ない!』って言ってたんだぜ」
「でもかなり乗り気らしいすよ。まあ…バラエティーとはいえ、ドラマ仕立てのコントだから…」
「そっか…まあ、時間がある時に見させてもらうよ。でも良かったよな。お前ら俺達より先に結婚したからな。このチャンスを活かせよ」
「あ、ありがとうございます。俺もつとむも、今年中には父親になるんで、励みになります。あっ、そう言えば、お二人とも、結婚しないんですか?前に飲み会やった時にいらしたかたですよね?たしか…『りかさん』と、
『由子さん』でしたよね。」
「よく覚えてるな。まあ、俺の場合、相手は看護士なんでな。なかなか都合が合わなくてな。それに比べりゃ、つとむの方が、まだ会いやすいだろ?確かプログラマーだったよな?
やり手の」
「同じだよ。かなり優秀だから、仕事も忙しいしな。」
実は、和人は、真美に告白されていた。
真美は、業界に入る前に付き合っていた彼氏が、すぐに結婚してしまい、しばらく恋愛はしていなかったのだが、和人のドラマの現場での態度に引かれていた。
だが、共演したら、何かしら噂がたつことを嫌い、和人は断っていた。
「そういや、真美ちゃんて、和人さんのファンらしいっすよ。羨ましいす」
俊太郎の言葉に「そっか…ありがたいけどね」と、和人は言いつつも、戸惑っていた。
(俺なんて…何の魅力があるんだろう。
琢也がいなくなってから、俺、ロボットみたいだ。琢也がいた時は、うまく会えてたのに…由子とも
なんか、心が晴れないや)
その時、『レッドトレイン』のマネージャーである、泉由紀江か、2人を呼びにきた。
「あっ、おはようございます。」
由紀江は、和人と琢也の元マネージャーだった。
現在の和人のマネージャーは、事務所の幹部クラスのため、離れていたのだが…
(由紀江がマネージャーの時、楽しかったな…)
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