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ずぅっと…?

[243]  柚子  2006-09-10投稿
イタリアンの店は薄暗く、お洒落な雰囲気と大人な空間を醸し出していた。
「おいしかったですね!」
私は笑顔で佐田さんに言う。佐田さんは低くて鼻にかかった声で笑う。私は大人。学生時代みたいな純粋な心で恋愛をするなんてできない。好かれたいと思う人には、計算をしてうまくやろうとする。
結局その日は何もなく、食事を終えた後はすぐに帰った。私は家に着いて、ビールを一気に飲んだ。頭の中は佐田さんでいっぱい。前の彼氏の顔も薄れだす。
「尻軽いかなぁ…」
ため息をついてベットに潜り込んだ。その日は、特別に暑くておかしな夢を見た。何だろう?内容は目が覚める頃には忘れていた。
会社に行くと同僚である友人が私に駆け寄り
「昨日みぃちゃった!ゲットしちゃったヮケ?」
と、にやつきながら言った。昨日の食事のコトだろう。

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