ロストクロニクル 最終章11
サーブはタクトを勢いよく切り捨てた。
タクトは抵抗することなく、斬撃を全身で受け止めた。
サーブの目にはっきりと映った。タクトの笑みが・・・
「魔方陣『カウンター』!」
サーブが足元を見る。
足元には魔方陣が描き込まれていた。
「・・・まさか!」
タクトには傷ひとつない。
代わりにサーブの身体に大きな傷が入る。
「人は勝ちを確信した瞬間にいちばんの隙が生まれます。ぼくはただその隙を突いただけです」
サーブは大きくひるんだ。
傷口を押さえるが、地面に滴り落ちる血は止まるところを知らなかった。
「こ、こんなことで・・・こんなことで、私は・・・私は・・・」
次の瞬間、サーブは恐ろしい雄叫びを上げた。
異常なほど多くの電気がサーブの身体全体を包み込む。
「許さない・・・殺す!」
命の危険を感じた四人は、玉座の後ろに隠されていた階段へと急いだ。
「国王も早く!」
「もうよい、政治を行えん国王なぞ、生きる意味もないのだ」
国王は四人を階段を上るよう指示すると、再び階段を玉座で閉じた。
「国王は・・・」
「フラット、いいか。この階段を上がり切れば、もう不死鳥を召喚できる。不死鳥さえ召喚すれば、全てが終わる。国王は俺たちにその道を示してくれたんだ。その想いを無駄にしてはいけない。今はただ前を向いて進むしかない」
フラットはウェドの言葉に頷くと、前を向き、階段を上がり続けた。
「あった!」
タクト、パール、ウェド、フラットの四人はついに『木彫りの不死鳥』の収まるべき場所に辿り着いた。
「やった、やっと辿り着いた・・・ここが、この場所が、ずっと目指してきた場所・・・」
タクトは今までの旅の記憶が走馬灯のように蘇ってきた。
「タクト!早く不死鳥を召喚しないと!」
パールの声でふと我に返った。
そうだ、まだだ、まだ終わっていない。
タクトは『木彫りの不死鳥』を取り出し、石盤にはめ込んだ。
「まだ何かはめるものがあるぞ」
ウェドが指した先には、何か大きな球状のものが入りそうな穴があった。
「『勇者の血』ですかね?」
「だけど、こんなもの今までの旅で手に入れかったわ」
「ちくしょう!ここまでか」
タクトはその穴を見つめた。
(いや、何かあるはずだ。よく考えろ。今までの旅で手に入れたはずだ、ここにあるべきものを)
タクトは抵抗することなく、斬撃を全身で受け止めた。
サーブの目にはっきりと映った。タクトの笑みが・・・
「魔方陣『カウンター』!」
サーブが足元を見る。
足元には魔方陣が描き込まれていた。
「・・・まさか!」
タクトには傷ひとつない。
代わりにサーブの身体に大きな傷が入る。
「人は勝ちを確信した瞬間にいちばんの隙が生まれます。ぼくはただその隙を突いただけです」
サーブは大きくひるんだ。
傷口を押さえるが、地面に滴り落ちる血は止まるところを知らなかった。
「こ、こんなことで・・・こんなことで、私は・・・私は・・・」
次の瞬間、サーブは恐ろしい雄叫びを上げた。
異常なほど多くの電気がサーブの身体全体を包み込む。
「許さない・・・殺す!」
命の危険を感じた四人は、玉座の後ろに隠されていた階段へと急いだ。
「国王も早く!」
「もうよい、政治を行えん国王なぞ、生きる意味もないのだ」
国王は四人を階段を上るよう指示すると、再び階段を玉座で閉じた。
「国王は・・・」
「フラット、いいか。この階段を上がり切れば、もう不死鳥を召喚できる。不死鳥さえ召喚すれば、全てが終わる。国王は俺たちにその道を示してくれたんだ。その想いを無駄にしてはいけない。今はただ前を向いて進むしかない」
フラットはウェドの言葉に頷くと、前を向き、階段を上がり続けた。
「あった!」
タクト、パール、ウェド、フラットの四人はついに『木彫りの不死鳥』の収まるべき場所に辿り着いた。
「やった、やっと辿り着いた・・・ここが、この場所が、ずっと目指してきた場所・・・」
タクトは今までの旅の記憶が走馬灯のように蘇ってきた。
「タクト!早く不死鳥を召喚しないと!」
パールの声でふと我に返った。
そうだ、まだだ、まだ終わっていない。
タクトは『木彫りの不死鳥』を取り出し、石盤にはめ込んだ。
「まだ何かはめるものがあるぞ」
ウェドが指した先には、何か大きな球状のものが入りそうな穴があった。
「『勇者の血』ですかね?」
「だけど、こんなもの今までの旅で手に入れかったわ」
「ちくしょう!ここまでか」
タクトはその穴を見つめた。
(いや、何かあるはずだ。よく考えろ。今までの旅で手に入れたはずだ、ここにあるべきものを)
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