ロストクロニクル 最終章12
タクトはひらめいた。
「これだ!これが、『勇者の血』だ!」
タクトはそれを穴にはめ込んだ。
「それは、チェロ王女が持っていた・・・」
タクトがはめたのは、チェロから授かったルビーだった。
はめ込んだのと同時に城の頂きが太陽の如く輝いた。
「あれは、まさか!」
人々の頭上に輝く、まばゆいばかりの輝光。
誰もが朝がやってきたのかと勘違いした。
その光の先にその姿は確かにあった。
「嘘だろ・・・」
ルパスの兵士たちは膝から崩れ落ちた。
そのまばゆいばかりの光の光源はゆっくりと城の頂きに降り立った。
「ふ、不死鳥だー!」
不死鳥の光は全ての罪を照らし出し、闇を凪ぎ払う。
不死鳥の光は全ての善を照らし出し、祝福を与える。
光に貫かれた罪人はなす術なく地面に伏し、
光に包まれた善人は祝福にその身を洗われる。
この時を待っていた。
ずっと、この瞬間のために旅をしてきた。
タクトたち四人は城の外に出た。
生まれたばかりの太陽が東から顔を出し始めていた。
だが、様子がおかしい。
静かすぎる、タクトたちの前に広がっていたは、ルパス、パラス関係なく全ての人間が倒れている光景だった。
「なんだ!これは」
「どうして・・・」
「・・・完全な光の下に立てる人間なんて、いると思ってたの?」
タクトたちが振り返った先には、ぼろぼろになったサーブがなんとか立っていた。
「どういう意味だ!」
「人間なんて、誰もが何かの罪を犯してる。私はもちろん、あなたたちもね!戦争を起こす人間が悪人なのは、当然のことよ!このまま不死鳥が輝き続ければ、この世界はもちろん平和になるでしょうね。なぜなら、いちばんの悪人である人間が全て消えることになるんだから!」
「バカなこと言わないで!」
「バカなこと?・・・ふふふ、あなたたちもじきに倒れて動けなくなる。さぁ、どうする?今まで自分たちのしてきたことを否定して、不死鳥を倒して、人間にとっての平和を守るのかしら?」
それだけ言うと、サーブは倒れた。
次に城が崩れ始めた。
「愚かな王の象徴である。城が崩れるのも当然か・・・」
向かうべき目標を見失った今、タクトたちは自分たちがどうすればよいのかわからなくなってしまった。
光は強さを増してきた・・・
「これだ!これが、『勇者の血』だ!」
タクトはそれを穴にはめ込んだ。
「それは、チェロ王女が持っていた・・・」
タクトがはめたのは、チェロから授かったルビーだった。
はめ込んだのと同時に城の頂きが太陽の如く輝いた。
「あれは、まさか!」
人々の頭上に輝く、まばゆいばかりの輝光。
誰もが朝がやってきたのかと勘違いした。
その光の先にその姿は確かにあった。
「嘘だろ・・・」
ルパスの兵士たちは膝から崩れ落ちた。
そのまばゆいばかりの光の光源はゆっくりと城の頂きに降り立った。
「ふ、不死鳥だー!」
不死鳥の光は全ての罪を照らし出し、闇を凪ぎ払う。
不死鳥の光は全ての善を照らし出し、祝福を与える。
光に貫かれた罪人はなす術なく地面に伏し、
光に包まれた善人は祝福にその身を洗われる。
この時を待っていた。
ずっと、この瞬間のために旅をしてきた。
タクトたち四人は城の外に出た。
生まれたばかりの太陽が東から顔を出し始めていた。
だが、様子がおかしい。
静かすぎる、タクトたちの前に広がっていたは、ルパス、パラス関係なく全ての人間が倒れている光景だった。
「なんだ!これは」
「どうして・・・」
「・・・完全な光の下に立てる人間なんて、いると思ってたの?」
タクトたちが振り返った先には、ぼろぼろになったサーブがなんとか立っていた。
「どういう意味だ!」
「人間なんて、誰もが何かの罪を犯してる。私はもちろん、あなたたちもね!戦争を起こす人間が悪人なのは、当然のことよ!このまま不死鳥が輝き続ければ、この世界はもちろん平和になるでしょうね。なぜなら、いちばんの悪人である人間が全て消えることになるんだから!」
「バカなこと言わないで!」
「バカなこと?・・・ふふふ、あなたたちもじきに倒れて動けなくなる。さぁ、どうする?今まで自分たちのしてきたことを否定して、不死鳥を倒して、人間にとっての平和を守るのかしら?」
それだけ言うと、サーブは倒れた。
次に城が崩れ始めた。
「愚かな王の象徴である。城が崩れるのも当然か・・・」
向かうべき目標を見失った今、タクトたちは自分たちがどうすればよいのかわからなくなってしまった。
光は強さを増してきた・・・
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