空から見てる
「サエ」さんは田舎の山奥に住んでいる22歳の女性だ。
少しくせのある黒髪を一つに束ねている。
初めて顔を合わせた時に、あんまり肌が紅いんで、熱でもあるのかと思って聞いたら、
「日焼けです。ウチ、ずっと外にいるから。でも、どんなに焼けても黒くならんですよ。その分、赤くなってヒリヒリするの。」
「あぁ分かります、僕も同じタイプです、多分。
…外でずっと何をしているんですか?」
「ウチ、林檎作ってるんだよ。」
「へぇ、そうなんですか。すごいですね。」
彼女は紅い肌をまた少し赤くした。
「別に、すごくはない。近くに親が残してくれた農園があってね。…あとは絵を描いたり、昼寝が好きで、天気が良いとつい外で。」
「外で寝ちゃうんですか?」
「そう。…それって変なこと?」
空を見ながら寝るのって、たまらなく気持ち良いよ、と彼女は笑った。
しばらく話してお互い気があったので、彼女は俺を家に招いてくれた。
家といってもただの木造小屋で、そこは、アブやクモと共同で暮らしているような場所だった。
天井からカメムシが落ちてきた時鳥肌が立った。
サエさんは平気なのだろうか。
「お兄さんはどうしてこんな田舎に来たの?」
少しくせのある黒髪を一つに束ねている。
初めて顔を合わせた時に、あんまり肌が紅いんで、熱でもあるのかと思って聞いたら、
「日焼けです。ウチ、ずっと外にいるから。でも、どんなに焼けても黒くならんですよ。その分、赤くなってヒリヒリするの。」
「あぁ分かります、僕も同じタイプです、多分。
…外でずっと何をしているんですか?」
「ウチ、林檎作ってるんだよ。」
「へぇ、そうなんですか。すごいですね。」
彼女は紅い肌をまた少し赤くした。
「別に、すごくはない。近くに親が残してくれた農園があってね。…あとは絵を描いたり、昼寝が好きで、天気が良いとつい外で。」
「外で寝ちゃうんですか?」
「そう。…それって変なこと?」
空を見ながら寝るのって、たまらなく気持ち良いよ、と彼女は笑った。
しばらく話してお互い気があったので、彼女は俺を家に招いてくれた。
家といってもただの木造小屋で、そこは、アブやクモと共同で暮らしているような場所だった。
天井からカメムシが落ちてきた時鳥肌が立った。
サエさんは平気なのだろうか。
「お兄さんはどうしてこんな田舎に来たの?」
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