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ディフェンド? ”不意打ち” 37

[344]  2006-09-11投稿
 波がザアザアと音をたてて、海岸まで波がやってくる。啓吾達を後ろ姿で見送った李那はその場から、一歩前に出た。
 「あーぁ。逃げられちゃった。全員殺せって命令だったのに」
 と、キリヤはため息をついて言う。すると、李那はニッと笑って言った。
 「おにーさん。カッコいいけど、ココから先には行かせないよ」
 すると、キリヤはフッと鼻で笑った。
 「!」
 李那は、足元の異変に気づき下を見る。すると、李那の足は膝まで砂に埋もれていたのだ。
 「くっ・・・」 
 いくら足を引っ張ってもその砂からは足は解放されなかった。そして、李那はキリヤを睨む。
 「そんな怖い顔すんなよ。俺の能力なんだからしょうがないだろ?」
 「能・・・力・・・」
 「俺の能力は、砂を操れる。だから、手始めに御前の足を動かせなくした・・・」
 
 ヒュンッ・・・

 「!」
 キリヤは前方から飛んでくる弓矢を間一髪で避けた。そのせいで、気がゆるみ李那の足を捕らえ続けていた砂が引いた。
 「不意打ちとは・・・卑怯じゃない?」
 「おにーさんも。でしょ?」
 李那は、起爆弾を付けた弓矢3本を構えて勢いよくはなった。そして、それはキリヤに命中し、辺りには煙が舞う。
 「やった・・・」
 李那は、煙が舞っている方を見て呟いた。
そして、次第に煙が消えてゆく。そしてキリヤの姿が見え始めた。
 

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