ワンダーパート 22
顔を洗い、エントランスに行く。
そこにはいつものヒノメさんの姿があった。
あのときのことをふと思い出した。
「ヒノメさんも、魔法使えるんですか?」
「ふう、挨拶もなしに何を突然。」
「あっ、すいません。おはようございます。」
「まぁ考えてみるといい。あの男達を相手に、女の私が普通にやって勝てると思うかい?もちろん私も術師さ。というより、そもそもワンダにいるものはまず魔法を使えるよ。一人を除いてね。」
そうだったのか。たんたんとしゃべるから、ヒノメさんがなかなか驚くべきことをしゃべっているのに一瞬気づかなかった。つまり、伊島さんが言っていた、ワンダの住人はみなわけありだというのはそういう意味なのか。
「それじゃ伊島さん以外、ワンダのみんなは全員使えるんですね?」
「ん?いや、伊島さんは使えるよ。」
「えっ?んじゃ使えないのって一体…」
そう言ったのと同時に、ヒノメさんが指を指した。
そのさきにあるものですぐに理解した。
「僕ですか?」
「他に誰がいるんだい?君も面白いことを言うね。事情がなんであれ、ワンダにいるものはみな仲間だ。来てそれほど経っていなくても、君だって例外じゃあない。」
「でも、僕はワンダの人たちとは立場が違います。それは、ワンダの住人から外れてることに…」
僕がしゃべりきる前にヒノメさんが立ち上がり、自室へと向かい出した。
「君が自分をどのように考えているかは知らないよ。けど、君もまた、もう渦の中だ。」
コーヒーカップを片手に持ち、歩いていくヒノメさんはそう言い残して戻っていった。
そこにはいつものヒノメさんの姿があった。
あのときのことをふと思い出した。
「ヒノメさんも、魔法使えるんですか?」
「ふう、挨拶もなしに何を突然。」
「あっ、すいません。おはようございます。」
「まぁ考えてみるといい。あの男達を相手に、女の私が普通にやって勝てると思うかい?もちろん私も術師さ。というより、そもそもワンダにいるものはまず魔法を使えるよ。一人を除いてね。」
そうだったのか。たんたんとしゃべるから、ヒノメさんがなかなか驚くべきことをしゃべっているのに一瞬気づかなかった。つまり、伊島さんが言っていた、ワンダの住人はみなわけありだというのはそういう意味なのか。
「それじゃ伊島さん以外、ワンダのみんなは全員使えるんですね?」
「ん?いや、伊島さんは使えるよ。」
「えっ?んじゃ使えないのって一体…」
そう言ったのと同時に、ヒノメさんが指を指した。
そのさきにあるものですぐに理解した。
「僕ですか?」
「他に誰がいるんだい?君も面白いことを言うね。事情がなんであれ、ワンダにいるものはみな仲間だ。来てそれほど経っていなくても、君だって例外じゃあない。」
「でも、僕はワンダの人たちとは立場が違います。それは、ワンダの住人から外れてることに…」
僕がしゃべりきる前にヒノメさんが立ち上がり、自室へと向かい出した。
「君が自分をどのように考えているかは知らないよ。けど、君もまた、もう渦の中だ。」
コーヒーカップを片手に持ち、歩いていくヒノメさんはそう言い残して戻っていった。
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