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寂恋と審理の秤

[719] アンネリダ 2011-06-14投稿
寂しいから
恋をするのでしょうか

恋をするから
寂しいのでしょうか


恋は淡く
愛は慈しむ

恋は儚く
愛は哀れむ

独りで居られる強さがあれば
私は何も求めないのでしょうか

誰かが私の距離に入ることを
拒むから独りなのでしょうか

恋は心理のように
不確かに脆く

愛は真理のように
明確な不透明


それを伝う回路が
真の心ならば


あなたに一生分
愛された私は
もう
愛はいらないのです

私は
溶けてしまわぬように
こぼしてしまわぬように
心を鎖して守るのです

私はただ過去から今を
そして愛と恋を秤にかけて
あなたの言葉と私を守りたいのです

それが謀らずとも
審理のように重く悲しい業であっても
難儀ではないことなのです

あなたに愛された私にとって
それは息をすることに
等しいことなのです

だから
貴女に一生分
愛された私は
もう
愛はいらないのです

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