今日と言う日が変わるその時まで 10
「んで…何でここにいるの!? 学校は? どうして家の住所知ってるの?」
「…住所は先生から聞いた。学校はまたお前が自殺するんじゃないかと思って早退した」
「何で私が自殺するって思ったの…?」
「お前の事だ。そうだろうと思ったよ」
川霜くんは冷静に淡々と答える。
「…」
「…」
「……どうして?どうして川霜くんは私を死なせてくれないの!? 川霜くんにはいじめられてる私の気持ちなんて分からないくせに!!!
私の命が有り続けようと無くなろうと私の勝手でしょっ!?
川霜くんがそれを止める資格なんて無い…」
「桃子!!!!」
川霜くんの怒鳴り声がお風呂場に響き渡る。
私はびっくりして目を見開いた。
「確かにいじめられてる奴の気持ちなんてわからねぇーよ。桃子が生きようが死のうが桃子自身の勝手だ。
でも…いじめられてる奴がどんなに苦しくてどんなに耐えているのかは分かる…」
「…え?」
「俺の…俺の妹がそうだった…。妹は可愛くて優しかった。だからいつもクラスの中心にいた…でもある日妹は一人になりその日から妹へのいじめが始まった。
誰も助けてくれなかった。友達も先生も……」
あっ…私と同じだ…
「妹は親にも俺にも相談しないで死ぬことを選んだ手首を切って……」
私の頬に雨粒ぐらいの小さな滴が落ちた。
でもそれは一瞬だけだった。
「だから俺は…俺が救える命は救いたいんだ…!」
川霜くんは私の後頭部に手を回し抱き締めた…
少しだけ鼻をすする音が聞こえた。
「生きてくれ…
生きて妹の分まで精一杯生きてくれ…」
「…うん!」
泣きながら私はそう答えた。
もう死のうとかくだらないことは考えない…
生きるよ……川霜くんの妹の分まで精一杯ー…。
「…住所は先生から聞いた。学校はまたお前が自殺するんじゃないかと思って早退した」
「何で私が自殺するって思ったの…?」
「お前の事だ。そうだろうと思ったよ」
川霜くんは冷静に淡々と答える。
「…」
「…」
「……どうして?どうして川霜くんは私を死なせてくれないの!? 川霜くんにはいじめられてる私の気持ちなんて分からないくせに!!!
私の命が有り続けようと無くなろうと私の勝手でしょっ!?
川霜くんがそれを止める資格なんて無い…」
「桃子!!!!」
川霜くんの怒鳴り声がお風呂場に響き渡る。
私はびっくりして目を見開いた。
「確かにいじめられてる奴の気持ちなんてわからねぇーよ。桃子が生きようが死のうが桃子自身の勝手だ。
でも…いじめられてる奴がどんなに苦しくてどんなに耐えているのかは分かる…」
「…え?」
「俺の…俺の妹がそうだった…。妹は可愛くて優しかった。だからいつもクラスの中心にいた…でもある日妹は一人になりその日から妹へのいじめが始まった。
誰も助けてくれなかった。友達も先生も……」
あっ…私と同じだ…
「妹は親にも俺にも相談しないで死ぬことを選んだ手首を切って……」
私の頬に雨粒ぐらいの小さな滴が落ちた。
でもそれは一瞬だけだった。
「だから俺は…俺が救える命は救いたいんだ…!」
川霜くんは私の後頭部に手を回し抱き締めた…
少しだけ鼻をすする音が聞こえた。
「生きてくれ…
生きて妹の分まで精一杯生きてくれ…」
「…うん!」
泣きながら私はそう答えた。
もう死のうとかくだらないことは考えない…
生きるよ……川霜くんの妹の分まで精一杯ー…。
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