携帯小説!(PC版)

トップページ >> 恋愛 >> 恋心・・第11話「涙」

恋心・・第11話「涙」

[391]  ナツキ  2006-09-12投稿
名前を呼ばれて穂茅が振り返ると良太とバスケ部員達が何人かいた。もちろん筒井さんも。

「穂茅こんな時間に何してんねん??」

良太は穂茅を見た後、一瞬千秋を見てまた穂茅を見た。

「知り合い??」
「うん。葉月の彼氏の友達で中に葉月達もいるねん」
「ふ〜ん」

良太がまた千秋を見ると千秋と目があった。

「ど〜も」
「・・・とりあえずなるべく早く帰れよ」

良太はそのまま野球部員とどこかに行ってしまった。


(はぁ〜。最悪・・)
「・・彼氏け??」
「えっ!??違うよ・・お隣さんで、中学から同じ学校やねん」
「ふ〜ん。あいつら呼びに行くぞ」
「うん」

穂茅と千秋はゲームセンター内に入り、弘毅と葉月を呼び、カラオケに行く事になりカラオケに向かった。

ソファーが3つ置かれた少し広めの部屋に通され、4人は次々に歌い出した。葉月は浜崎あゆみ系。弘毅はレゲェ系。穂茅は倖田來未やバラード系。

「さっきから思っててんけど、千秋って何系でも歌うよな〜」
「ん〜まぁ」

さっきから千秋はEXILEや、MEGARYUや、X JAPANを歌ったり、いきなり歌詞が全て英語の歌詞の歌を歌ったりジャンルがバラバラの曲ばかりを歌っていた。

「ちょっとトイレ行って来る♪」

穂茅は部屋から出てトイレに向かった。

(はぁ〜何で良太あんなに機嫌悪かったんやろ??自分やって遊んでるくせにっ!!・・・筒井さんやっていたくせに・・)

トイレから出て部屋に向かうと廊下に千秋がしゃがんでいて穂茅を見て立ち上がった。


「千秋何してんの??♪」
「・・お前が何で無理して笑ってるん??」
「えっ!!??」
「ゲーセンであの男に会ってから無理に笑ってるやろ」
「そんな事な・・!!」

千秋はジッと穂茅の目を見た。千秋の目は全てを見透かしてしまいそうで、穂茅は言葉を飲み込んだ。

「好きなんやろ??」
「・・うん」

穂茅は千秋の隣にいき、壁にもたれてしゃがんだ。

「なら、それでいいやんけ。無理して笑うなや・・」
「・・うん」

穂茅の声は段々と少しづつ涙声に変わっていった。穂茅は必死に下を向き千秋は上を向いたまま穂茅の頭をポンポンと撫でた。穂茅は千秋の優しさに我慢出来なくなり声を殺して泣いた。

感想

感想はありません。

「 ナツキ 」の携帯小説

恋愛の新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス