最後の夏休み22
「いいことを思い付いたよ。」
そういって男は歪んだ笑みを浮かべながら明へと近づいていく。
「何…何なの?何する気なの?」
明は恐怖で顔を引きつらせながら手を縛られた体を後ろ後ろへと引きずり下がる。
「おい、お前…どこいくんだよ?何する気だよ?」
男は戒の方をちらりと振り向くて楽しそうに応えた。
「何って…楽しいことって言ってるじゃないかぁ。」
男は明のところまで来ると明の体をひょいと持ち上げ戒の目の前にあるソファーへと移動した。
「ふふふふふ。今回はねぇ…とことん君を絶望に追いやってみたいんだ、戒にい君。」
男はそういって明の顔に手を伸ばす。
「なら、なんで俺のとこに来ない!俺を絶望させたいなら明は関係ないだろ!」
「妹は関係ないって君本気で言ってる?関係あるよ、十分にねぇ。それに君自身を傷めつけることは後でも出来るしさぁ。」
そういいながら男は嫌がる明の顔を押さえつけ頬を舐める。
「止めろ!!てめぇ、明から離れろ!」
「君の妹ってほんとかわいいよね。これから戒にいの前でやさしく犯してあげるよぉ。くくく…老夫婦だとさすがにこれは出来なかったからねぇ。色んな意味で興奮するよ。」
「嘘だよね?そんなの無理だよ…やめてよ!」
明は目にいっぱいの涙を浮かべながら恐怖している。
「大丈夫。やさしくしてあげるからねぇ…あはははは!」
男は明を押さえつけゆっくりとその顔を明の顔へと近付ける。
「てめぇ、ふざけんな!この変態が!明に汚い顔近付けんな!きもいんだよ!」戒は男を必死に罵倒した。
男はいったん動きを止め、戒の方を振り向くと少し困った顔をしながら戒に近づいていく。
「そんなに僕にかまって欲しいのかい?しょうがないなぁ…リクエストに応えてあげるよ。」
そういうと男は戒の顔を踏みつける。
何度も何度も何度も。
「戒にぃ!戒にぃっ!!」
明は泣きながら戒の名前を叫んだが、男は一切攻撃の手を緩めない。
男が戒を傷めつけ終える頃には戒の頭があった場所は戒の血で真っ赤に染まっていた。
「あらら、やりすぎちゃったかな?戒にぃ君、起きてる!?」
ドゴォッ!
戒の腹にするどい蹴りが入る。
「げほっ!げほっ!」
血を吐きながら戒は目を覚ます。
「くくくくく、よかったぁ。起きててくれて。そろそろ明ちゃんの方をかまってあげようかな。」
そういって男は再び明の方へ行く。
「ふざ…けんな。まだ…まだだ!」
「戒にぃ…もういいよ…。これ以上やられたら戒にぃ死んじゃうよぉ。」
明はもう泣き崩れていた。
「おら、来いよ…。お前みたいな変態の蹴りなんて…効かねえよ!」
鼻血で息も上手くいかない状況で戒は必死に叫んだ。
「いやぁ、悪いねぇ。もう君に構う時間はないんだよねぇ。残念でした。」
もう男は戒の言葉に耳を貸さない。
戒にはもう男を止める手立てはないのだ。
戒は救えなかった。
また救えなかった。
10年前のときのように。
明を救うにはあまりに戒は無力だった。
戒は自分の無力さに絶望し、糸の切れた人形のように力無く床に這いつくばった。
その時である。
「なんじゃ。また諦めるのか。」
どこかで聞いたことのある声が聞こえた。
そういって男は歪んだ笑みを浮かべながら明へと近づいていく。
「何…何なの?何する気なの?」
明は恐怖で顔を引きつらせながら手を縛られた体を後ろ後ろへと引きずり下がる。
「おい、お前…どこいくんだよ?何する気だよ?」
男は戒の方をちらりと振り向くて楽しそうに応えた。
「何って…楽しいことって言ってるじゃないかぁ。」
男は明のところまで来ると明の体をひょいと持ち上げ戒の目の前にあるソファーへと移動した。
「ふふふふふ。今回はねぇ…とことん君を絶望に追いやってみたいんだ、戒にい君。」
男はそういって明の顔に手を伸ばす。
「なら、なんで俺のとこに来ない!俺を絶望させたいなら明は関係ないだろ!」
「妹は関係ないって君本気で言ってる?関係あるよ、十分にねぇ。それに君自身を傷めつけることは後でも出来るしさぁ。」
そういいながら男は嫌がる明の顔を押さえつけ頬を舐める。
「止めろ!!てめぇ、明から離れろ!」
「君の妹ってほんとかわいいよね。これから戒にいの前でやさしく犯してあげるよぉ。くくく…老夫婦だとさすがにこれは出来なかったからねぇ。色んな意味で興奮するよ。」
「嘘だよね?そんなの無理だよ…やめてよ!」
明は目にいっぱいの涙を浮かべながら恐怖している。
「大丈夫。やさしくしてあげるからねぇ…あはははは!」
男は明を押さえつけゆっくりとその顔を明の顔へと近付ける。
「てめぇ、ふざけんな!この変態が!明に汚い顔近付けんな!きもいんだよ!」戒は男を必死に罵倒した。
男はいったん動きを止め、戒の方を振り向くと少し困った顔をしながら戒に近づいていく。
「そんなに僕にかまって欲しいのかい?しょうがないなぁ…リクエストに応えてあげるよ。」
そういうと男は戒の顔を踏みつける。
何度も何度も何度も。
「戒にぃ!戒にぃっ!!」
明は泣きながら戒の名前を叫んだが、男は一切攻撃の手を緩めない。
男が戒を傷めつけ終える頃には戒の頭があった場所は戒の血で真っ赤に染まっていた。
「あらら、やりすぎちゃったかな?戒にぃ君、起きてる!?」
ドゴォッ!
戒の腹にするどい蹴りが入る。
「げほっ!げほっ!」
血を吐きながら戒は目を覚ます。
「くくくくく、よかったぁ。起きててくれて。そろそろ明ちゃんの方をかまってあげようかな。」
そういって男は再び明の方へ行く。
「ふざ…けんな。まだ…まだだ!」
「戒にぃ…もういいよ…。これ以上やられたら戒にぃ死んじゃうよぉ。」
明はもう泣き崩れていた。
「おら、来いよ…。お前みたいな変態の蹴りなんて…効かねえよ!」
鼻血で息も上手くいかない状況で戒は必死に叫んだ。
「いやぁ、悪いねぇ。もう君に構う時間はないんだよねぇ。残念でした。」
もう男は戒の言葉に耳を貸さない。
戒にはもう男を止める手立てはないのだ。
戒は救えなかった。
また救えなかった。
10年前のときのように。
明を救うにはあまりに戒は無力だった。
戒は自分の無力さに絶望し、糸の切れた人形のように力無く床に這いつくばった。
その時である。
「なんじゃ。また諦めるのか。」
どこかで聞いたことのある声が聞こえた。
感想
- 41236:すいません、割りかし致命的な間違いを発見しました(>_<) 救えなかったのは10年前ではなく、中学のときでした(>_<)BYホッチキス[2011-07-04]
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