悪魔の天使 (4)
彼、レクスが近づいてくるたびにこちらとの距離が縮まっていく。
それにリアは動けずにいた。
レクスがリアのすぐ前まで来ると、リアは慌てて立とうとする。
しかしそれよりも早くレクスがリアの右手をとった。
肘までを覆うようにある薄い手袋の上から軽く口づける。
社交辞令だとしてもどこか違和感があった。
たぶん見ている方は何も感じないだろう。
それも当たり前だ。
手の力の強さだった。
手を引こうにも簡単には引けないくらいの強さ。
「あの…」
リアは何とか離してもらおうと口を開きかけた。
しかしそれをレクスに封じられた。
手の力がさっきよりも強まった。
そして立つように促した。
引かれるようにして立ち上がると叔母の姿がそこにあるのだった。
それにリアは動けずにいた。
レクスがリアのすぐ前まで来ると、リアは慌てて立とうとする。
しかしそれよりも早くレクスがリアの右手をとった。
肘までを覆うようにある薄い手袋の上から軽く口づける。
社交辞令だとしてもどこか違和感があった。
たぶん見ている方は何も感じないだろう。
それも当たり前だ。
手の力の強さだった。
手を引こうにも簡単には引けないくらいの強さ。
「あの…」
リアは何とか離してもらおうと口を開きかけた。
しかしそれをレクスに封じられた。
手の力がさっきよりも強まった。
そして立つように促した。
引かれるようにして立ち上がると叔母の姿がそこにあるのだった。
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