携帯小説!(PC版)

溺愛

[340] ふく 2011-07-06投稿
君はさ
言い過ぎだって言うけど
そんな事はないよ
君が大好きだし
君の人生を背負って生きたいと思ってる

最近ご飯を食べられないと言う君が心配だし
痩せて小さくなった君の肩を抱きしめてあげたい
人前ではいつも笑っている君が少しでも休める場所であってあげたい

雨は嫌いじゃない
だって傘を差してうっとうしそうに空を見上げる君の顔が好きだから
雪は嫌いじゃない
白い息を吐きながら子供みたいに嬉しそうに笑う君の顔が好きだから

そうやって君の存在で色んな景色が好きになる
言い過ぎじゃないよ
僕は君のいる景色が好きだよ

涙を見せた事がない君を見ているとさ
僕の胸が張り裂けそうで
強がる君を見ているとさ
自分の無力さを感じる
君を見ていると
何だかいつも涙腺が緩むんだ

たまにはさ
僕を頼ってみてよ
頼りないなんて言わないでさ
僕なりに頑張るから
一人で抱え込んで体を壊すくらいなら
僕の手を握ってよ

たまにはさ
僕の気持ちを真剣に聞いてよ
君の好きな所を言っても
私はそんな人じゃないって否定するし
好きだよって言えば
ありがとうって受け流すし
愛してるよって言えば
言い過ぎだよって笑うし

何を伝えたら君は信じてくれるんだろう
君に惹かれたのは強いからじゃないよ
きっとずっと弱い部分があるから
ありのままの君を見てみたいと思ったからだよ

一度だけ君が言ってくれた
あなたがいてくれて良かったって
それ以上は何も言わなかったけど
その一言で僕は救われた
君の一言一言で僕はまた生まれ変わる
そんなふうに言ったら
君はまた言うんだろうね

言い過ぎだよって

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