携帯小説!(PC版)

トップページ >> 日記 >> 偽善かもしれないけど

偽善かもしれないけど

[542] ゆきまる 2011-07-16投稿
一匹の犬を見ました。
白くて小さい、薄汚れたポメラニアン、アスファルトの匂いを嗅ぎながらコンビニの前でさ迷ってました。
「捨て犬だろうな、可愛そうに……」
そうは思いましたがそのまま帰路につきました。
その帰り道にふと
「餌くらいはあげようかな?」
そして、来た道を引き返しコンビニへ。
しかし、コンビニの前まで来て
「そこまでする義理はあるのか?」
「それになにより、自分の小遣いを叩いてまでする意味はあるのか?」
そんな卑しい感情が心をよぎりました。
ちっぽけですよね?
器が小さいですよね?
こんな自分が嫌になります。
このまま誰にも拾われなければ餌をやったところで、多分死ぬのかもしれない。
だとしても、餌をやるべきでした。
人が起こしたことだから、それは同情ではなく責任だから。
でも私はそのまま引き返しました。
呆れましたか?
そうですよね、損得勘定しかできない卑しい人間なんです。
翌日、そのコンビニに行きました。
犬はいません、当然です。
1日中同じ場所にいるほど馬鹿ではないのでしょう。
死んだのか、拾われたのかそれとさ迷い続けているのかはわかりません。
きっとこんなことを思ったこともいつか忘れます。
だけど忘れてしまったとしても、次に見つけたときは何も考えずにすっと手を差しのべられる人間になりたいそう思いました。

感想

  • 41273:作者の行動が普通だと思います。心を悩ますことが尊いと思います[2011-07-17]
  • 41278:そういってもらえると救われます。[2011-07-18]

「ゆきまる」の携帯小説

日記の新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス