携帯小説!(PC版)

僕へ捧ぐ唄

[293] 葉太 2011-07-17投稿
あの頃の僕といえば 本当に未熟で
昔を思い出す度 恥ずかしくなって
アルバムの中 ふと見つけた写真
バカ面ぶらさげて 楽しそうに笑ってる

あの日の失敗も あの日の憂鬱も
今の僕に ちゃんと繋がってるかな

あの頃の僕に 何か言えたら
何かが変わっていたのかな なんて
ありもしないことを考えては
現実に追われ 今を生きていく

この頃の僕といえば 何かを失って
失くした大切な物にも気付かないで
人混みの中 渦巻く焦燥感
偽りぶらさげて 誰にでも笑ってる

今日という日を 今日過ごした時間を
未来の僕は 忘れてしまうんだろうな

この頃の僕は 何を言われても
嘘笑い 愛想笑いばかりで
作り物の笑顔をばら撒いては
現実に呑まれ 闇を生きていく

あんなに綺麗だった景色が
淀んで 霞んで 見えなくなって
目を閉じたその先に映る何かを
今はただ 信じる事しか出来なくて

僕の時間は あの日から止まったまま
アルバムの中で いつまでも笑ってる

あの頃の僕のままで
いられたらよかったのかな なんて
別に何も変わっちゃいないのに
今は今でしかなくて
僕は僕でしかないから
今日は今日の僕で今日を生きていく

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