悪魔の天使 (8)
「いつもいつも私は独りだった。
それでいいと、そうでなければいけないと、そう思ってた。
今でもそう思ってる。
独りでだって大丈夫。
母さんが出ていったのは私がいたから。
私さえいなければ……。
生まれてこなければ良かったのに……。」
リアの口から紡ぎ出されるのは哀しい言の葉。
そんな言葉にレクスは少し声をあらげた。
「自分を下げて生きていく……。
そんなのただの自己満足にすぎない。
そうやって自分を下げて生きていくの辛くない?
君はどうであれ見てるこっちが辛くなる。
君のお母さんまで哀しい人になっちゃうよ?」
「違う!!
本当は私だって……!
でも仕方ないことなの!
もうどうにもならないのよ!
使用人達ですら言ってるもの。
黒き神の子だ……。
悪魔の子だって……。
だから…」
不意に言葉を遮られた。
レクスに抱き寄せられる形になって。
その温もりに身体から力が抜け、つい涙が零れた。
(本当は私だって……。)
しばらくの間リアは心地よい温もりに身体を預けるのだった。
それでいいと、そうでなければいけないと、そう思ってた。
今でもそう思ってる。
独りでだって大丈夫。
母さんが出ていったのは私がいたから。
私さえいなければ……。
生まれてこなければ良かったのに……。」
リアの口から紡ぎ出されるのは哀しい言の葉。
そんな言葉にレクスは少し声をあらげた。
「自分を下げて生きていく……。
そんなのただの自己満足にすぎない。
そうやって自分を下げて生きていくの辛くない?
君はどうであれ見てるこっちが辛くなる。
君のお母さんまで哀しい人になっちゃうよ?」
「違う!!
本当は私だって……!
でも仕方ないことなの!
もうどうにもならないのよ!
使用人達ですら言ってるもの。
黒き神の子だ……。
悪魔の子だって……。
だから…」
不意に言葉を遮られた。
レクスに抱き寄せられる形になって。
その温もりに身体から力が抜け、つい涙が零れた。
(本当は私だって……。)
しばらくの間リアは心地よい温もりに身体を預けるのだった。
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