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悪魔の天使 (9)

[334] 暁 沙那 2011-07-18投稿
「えっと…あの…さっきはごめんなさい……。それとありがとう……。えっと……。」

リアは戸惑いながらもレクスに感謝と謝罪の意を口にした。

リアにしては素直になって頑張ったのに、レクスは何も答えてくれなかった。

しばらくするときまりが悪くなってきた。

仕方なくまた言おうと試みたが、それをリズに見事に遮られた。

「では、リア様、そろそろ参りましょうか。」
「え!?ど…どこに?」
「大丈夫。十分間に合う。結構話が長くなるかと思ってたけど、君と話せるくらい時間が余ったほどだ。絶対間に合う!」

レクスの絶対間に合う、の言葉の意味がわからないままリアは部屋を出るのだった。



リアが次に入れられた部屋は、先程の部屋とさほど遠くないところにあった。

中はさっきの部屋より小さい。

そんな部屋の中にあるのは寝台に花に窓、カーテン。
それと
「布?」

一枚の白い大きな布がなにかを隠している。

隠しているなにかを確かめたくて、リアは布に触れようとした。
が、
「ああ、駄目ですよ!」
「まだ準備が整ってございません。」
「ささ、早くお準備を。」

リアは困惑しながらも彼女たちに従うのだった。

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