悪魔の天使 (12)
「ねえ、風にでもあたってこない?」
叔母が挨拶をしているのにも関わらず、レクスは手を引いた。
突然のことに驚きながらもリアは付いていった。
「…綺麗……。」
満天の星空についそんな言葉が出た。
「綺麗でしょ?」
「うん……。綺麗…本当に……。」
月が半分に欠けていた。
(そろそろ新月になってしまうのかしら?)
そんなことを考えているとレクスが動く気配がした。
いつの間に来たのかリズがレクスに何か言っている。
レクスは少し不機嫌そうに溜め息を吐くとリアを見た。
「ごめんね。ちょっと待ってて。」
「うん。分かった。」
そう返事をするとレクスは踵を返した。
なぜか風がひどく冷たく感じる。
「この感じ前にも…いつか……。」
リアは変な胸騒ぎをおぼえていた。
『ごめんね。ちょっと待ってて。絶対帰ってくるから。』
(そういって彼は帰ってきてくれた?)
そもそも彼は誰だった?
そもそもこの記憶は私のものなの!?
私が私でなくなり始めたのた間違いなく彼に会ってから……。
リアの足は勝手に進んでいた。
レクスの方に。
真っ直ぐ……。
叔母が挨拶をしているのにも関わらず、レクスは手を引いた。
突然のことに驚きながらもリアは付いていった。
「…綺麗……。」
満天の星空についそんな言葉が出た。
「綺麗でしょ?」
「うん……。綺麗…本当に……。」
月が半分に欠けていた。
(そろそろ新月になってしまうのかしら?)
そんなことを考えているとレクスが動く気配がした。
いつの間に来たのかリズがレクスに何か言っている。
レクスは少し不機嫌そうに溜め息を吐くとリアを見た。
「ごめんね。ちょっと待ってて。」
「うん。分かった。」
そう返事をするとレクスは踵を返した。
なぜか風がひどく冷たく感じる。
「この感じ前にも…いつか……。」
リアは変な胸騒ぎをおぼえていた。
『ごめんね。ちょっと待ってて。絶対帰ってくるから。』
(そういって彼は帰ってきてくれた?)
そもそも彼は誰だった?
そもそもこの記憶は私のものなの!?
私が私でなくなり始めたのた間違いなく彼に会ってから……。
リアの足は勝手に進んでいた。
レクスの方に。
真っ直ぐ……。
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