さくら前線 16 〜紅く染まった桜の花びら〜
午後の2時。隼人と過ごした時間は早く感じた。
桜 「ねぇ〜これなんてどうかな?」
隼人 「…それはないだろ?」
私達は2個で1つのおそろいのピアスを買うことにした。
桜 「隼人はどんなデザインが好き?」
隼人 「龍とか悪魔とか」
それじゃおそろいは難しいじゃんか!!
隼人 「…なぁ」
桜 「何?」
私が振り向くと隼人が私の耳に何かをかざしていた。
隼人 「俺、これ気に入った」
桜 「どれ?」
隼人が持っていたピアスを覗きこむように見る。 そのピアスは…
桜 「…桜?」
隼人 「あぁ。このピアス龍が桜を守っているみたいだろ?」
桜の花びらに龍が巻きついている物だった。
そのピアスを見ているとまるで隼人が私のことを守ってるように見えた。
桜 「私もそのピアスがいいな」
隼人 「知ってる」
桜 「えっ!? なんで!?」
隼人 「顔にそう書いてある」
桜 「はっ…早くレジ行かないと混むよっ!」
こんな時にもっと可愛いこと言えたらいいのに…そんなに可愛いくない私でも隼人はいつも楽しそうに笑う。
きっと私はその隼人の笑顔に惹かれたんだと思う。
気づいたら私は隼人の手を握っていた…
桜 「わっ…ごめん」
手を離そうとすると隼人が強く私の手を握った。隼人は少し嬉しそうな顔をしていた。
そんな顔しないでよ…頭の中、隼人一色に染まっちゃうよ?
外はもう暗くて肌寒い…
桜 「今日は楽しかったね」
隼人 「あぁ。また行こうな」
桜 「うん。じゃあまた学校でね!」
隼人 「あ!少し待て」
桜 「ん?」
隼人は私の左手首にミサンガをつけてくれた。
隼人 「これはミサンガのジンクスに似ていてこれをつけてれば桜にとってよくないことがあったらこのミサンガが身代わりをつくってくれるんだって」
桜 「すごーい!隼人ありがと!」
隼人 「ん…じゃあまたな」隼人顔赤い。本当に照れ屋だな〜
交差点の信号が青になり歩きだす。そして少し強めの風が吹いて桜が舞う…
その時に隼人からもらったミサンガが切れちゃった…
桜 「あちゃ〜学校で会ったら謝らないと」
ブロォォ。車の信号は赤なのに止まる気配のないダンプカー。
運転手は…眠っている…ウソでしょ? 私は怖くなり足がすくんで動けない…
「何してるの!!早くこっちに来なさい!!」
誰かが叫ぶ。でもその言葉はよく聞こえなかった…
ダンプカーと私が接触する瞬間…
ドンっ!! 誰かが私を突き飛ばした…
その誰かとは…
桜 「……隼…人?」
隼人だった…
桜 「隼人…ねぇ…」
隼人の体を揺さぶろうとその体を触ると…
手のひらは隼人の血がべっとりとついていた…
桜 「隼人!隼人っ!!」
何度名前を叫んでも揺さぶっても隼人はぴくりともしないし声も聞こえない…
桜 「やだよ…隼人っ!!」
遠くで救急車の音が聞こえる。
桜 「隼人ーーーーーっ!!!!」
舞い散った桜の花びらは隼人の血で紅く染まっていたー…。
桜 「ねぇ〜これなんてどうかな?」
隼人 「…それはないだろ?」
私達は2個で1つのおそろいのピアスを買うことにした。
桜 「隼人はどんなデザインが好き?」
隼人 「龍とか悪魔とか」
それじゃおそろいは難しいじゃんか!!
隼人 「…なぁ」
桜 「何?」
私が振り向くと隼人が私の耳に何かをかざしていた。
隼人 「俺、これ気に入った」
桜 「どれ?」
隼人が持っていたピアスを覗きこむように見る。 そのピアスは…
桜 「…桜?」
隼人 「あぁ。このピアス龍が桜を守っているみたいだろ?」
桜の花びらに龍が巻きついている物だった。
そのピアスを見ているとまるで隼人が私のことを守ってるように見えた。
桜 「私もそのピアスがいいな」
隼人 「知ってる」
桜 「えっ!? なんで!?」
隼人 「顔にそう書いてある」
桜 「はっ…早くレジ行かないと混むよっ!」
こんな時にもっと可愛いこと言えたらいいのに…そんなに可愛いくない私でも隼人はいつも楽しそうに笑う。
きっと私はその隼人の笑顔に惹かれたんだと思う。
気づいたら私は隼人の手を握っていた…
桜 「わっ…ごめん」
手を離そうとすると隼人が強く私の手を握った。隼人は少し嬉しそうな顔をしていた。
そんな顔しないでよ…頭の中、隼人一色に染まっちゃうよ?
外はもう暗くて肌寒い…
桜 「今日は楽しかったね」
隼人 「あぁ。また行こうな」
桜 「うん。じゃあまた学校でね!」
隼人 「あ!少し待て」
桜 「ん?」
隼人は私の左手首にミサンガをつけてくれた。
隼人 「これはミサンガのジンクスに似ていてこれをつけてれば桜にとってよくないことがあったらこのミサンガが身代わりをつくってくれるんだって」
桜 「すごーい!隼人ありがと!」
隼人 「ん…じゃあまたな」隼人顔赤い。本当に照れ屋だな〜
交差点の信号が青になり歩きだす。そして少し強めの風が吹いて桜が舞う…
その時に隼人からもらったミサンガが切れちゃった…
桜 「あちゃ〜学校で会ったら謝らないと」
ブロォォ。車の信号は赤なのに止まる気配のないダンプカー。
運転手は…眠っている…ウソでしょ? 私は怖くなり足がすくんで動けない…
「何してるの!!早くこっちに来なさい!!」
誰かが叫ぶ。でもその言葉はよく聞こえなかった…
ダンプカーと私が接触する瞬間…
ドンっ!! 誰かが私を突き飛ばした…
その誰かとは…
桜 「……隼…人?」
隼人だった…
桜 「隼人…ねぇ…」
隼人の体を揺さぶろうとその体を触ると…
手のひらは隼人の血がべっとりとついていた…
桜 「隼人!隼人っ!!」
何度名前を叫んでも揺さぶっても隼人はぴくりともしないし声も聞こえない…
桜 「やだよ…隼人っ!!」
遠くで救急車の音が聞こえる。
桜 「隼人ーーーーーっ!!!!」
舞い散った桜の花びらは隼人の血で紅く染まっていたー…。
感想
- 41317:…あっ…[2011-07-26]
- 41318:ついに投稿しました! 自分で作った話なのについ泣きそうになりました(>_<。) ≪うるは≫[2011-07-26]
- 41319:前回作品からファンです。今後の展開に不安なような楽しみのような…[2011-07-26]
- 41320:読んでくださってありがとうございます! 本当にすごく嬉しいです(≧▽≦) ≪うるは≫[2011-07-26]
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