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RIO-15【怪しい将悟】

[377] メシア 2011-08-04投稿
李将はワンピースを両手に持って、俺のところに来た。

「ねぇ、永輔君!右と左どっちがいい?」

「左」

李将は左のワンピースを見る。

「ピンクかぁ〜でも今日は青な気分だな♪右にしよう。」

何で俺に聞いたんだ。女って意味わからん。
李将は着替えて部屋から出てきた。

「じゃーん!ねぇ、どう?」

「ハイハイ、可愛いんじゃないですかぁ。今日は無駄にお洒落して、気合いをいれた髪型して、素敵な男の子とデートですかぁ。」

俺は適当に答えた。ま、李将が男とデートなんてあるわけないな。

「よくわかったね。」

はぁ!?李将が、あり得ね!

「誰とだよ?」

「え〜と、緑岡拓郎君だっけ?」

緑岡だと!?学年一かっこいい緑岡!?

「はぁ、いってら。」

なぜに緑岡?まさか付き合ってる?

「あ、鏡見てから行こう。」

李将は廊下に鞄を置いたまま自分の部屋に行った。

「やっぱり、李将は可愛いからなぁ!誘われちゃうんだね〜!」

将悟だ。
あれ?おかしい。
俺と李将が晩御飯の買い物に行っただけで
『李将と二人で買い物なんてずるいー!』
と大騒ぎした事がある将悟が李将のデートを認めている。
なにか企んで…
嫌、考えすぎか。

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