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RIO-17【デートの邪魔作戦】

[361] メシア 2011-08-05投稿
李将が出掛けた後だった。俺は自分の部屋に行った。自分のと言っても将悟と二人部屋だけど。
将悟は二段ベッドの上でねっ転がっている。中学のジャージに変なTシャツ着て。俺は普通に私服。

「永輔〜いい天気だね〜。」

俺は窓を見る。どう見ても曇っている。

「李将は絶対のデート日和だね〜。」

将悟は寝返りをうってあっちの方を向いた。
ポケットに財布が入っている。あれは…
『新しいの買ったの〜』って李将が俺に見せてきたやつ!

「何でお前が李将の財布持ってんだよ!」

将悟はポケットから財布を出してわざとらしくびっくりする。

「あれ。李将の!何でこんなところに!?」

コイツ…李将が廊下に鞄を置いているうちに取ったな!

「これは俺が届けなくちゃね!」

将悟は階段を駆け下りた。

「待て将悟!」

俺は春姫とのデートを邪魔され嫌な思いをたくさんした!だから李将と緑岡の邪魔はさせないぞ!
将悟はビーサンを足に引っ掛けダッシュで走っていった。右手に李将の財布。ちゃっかりと左手には自分の財布と携帯。
俺もスニーカーをはく。

あれ?
そういえばこの家に誰も居なくなる。
俺は家の中に戻り窓と電気とガスの確認をしてから家を出た。

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