携帯小説!(PC版)

花火

[406] naho 2011-08-07投稿
空を彩るはずの花火

見上げれば
どこからでも見えていた大輪の花は

ビルの隙間に隠れて
打ち上がる音すら
雑踏の騒音にかき消されて

気付いたことを
「運がよかった」とさえ思う


アタシは
誓ったはずだ
必ず夢を叶えると

アタシは
決断したはずだ
ここで生きていくと

退屈だった田舎
一際大きく見えていた花火
アタシの宝物たち


ここで


大切なものを
見落とさないように
ずっと
垣間見える花火に気づけるように
アタシらしく
生きていこう

アタシのペースで
歩こう

ずっとずっとずっと

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