悪魔の天使 (20)
レクスがリアを離したのは、それからしばらくしてからだった。
突然何かと思い目を向けると、レクスはしれっとしていた。
こっちばかり振り回されて、困惑しているのが悔しくなってくる。
「何?」
レクスが少し眉を寄せて訪ねた。
「そんなに見つめて。そんなに俺のこと好き?」
「違う。誤解。」
「つれないなー。」
放されてすぐにレクスから一定の距離をとったリアは、更に距離をとろうとした。
「!?」
その距離が嫌な感じを運んだ。
「また、君はいなくなってしまうの?」
「また?」
レクスの瞳は少し寂しそうな陰を映していた。
「ああ、ほら3日前とか昨日とか。ホント逃げられてばっか……。――……。」
最後の方が扉の閉まる音で消える。
「さっき何て言ったの……?よ…く……聞こえ…なか……?」
「ルカ?」
(ああ、そうか。またあの光景。)
まだよく分かってないままそこにある光景を受け入れようとした。
それなのに。
「…い……。」
「え?」
以前はすごく幸せそうだった笑顔が、今は隠れて見えない。
どうしたのかとおもっていたら、
細い腕がいきなり伸びてきて……。
突然何かと思い目を向けると、レクスはしれっとしていた。
こっちばかり振り回されて、困惑しているのが悔しくなってくる。
「何?」
レクスが少し眉を寄せて訪ねた。
「そんなに見つめて。そんなに俺のこと好き?」
「違う。誤解。」
「つれないなー。」
放されてすぐにレクスから一定の距離をとったリアは、更に距離をとろうとした。
「!?」
その距離が嫌な感じを運んだ。
「また、君はいなくなってしまうの?」
「また?」
レクスの瞳は少し寂しそうな陰を映していた。
「ああ、ほら3日前とか昨日とか。ホント逃げられてばっか……。――……。」
最後の方が扉の閉まる音で消える。
「さっき何て言ったの……?よ…く……聞こえ…なか……?」
「ルカ?」
(ああ、そうか。またあの光景。)
まだよく分かってないままそこにある光景を受け入れようとした。
それなのに。
「…い……。」
「え?」
以前はすごく幸せそうだった笑顔が、今は隠れて見えない。
どうしたのかとおもっていたら、
細い腕がいきなり伸びてきて……。
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