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悪魔の天使 (24)

[314] 暁 沙那 2011-08-12投稿
金の髪が柔らかく舞っている。

あどけない笑顔はたった一人のもの。

彼女が差し出した手を彼は優しく取って……。

彼女はすごく嬉しそうに柔らかく微笑んだ。



体が重いなかゆっくりと瞼を開ける。

何があったのかすぐには思い出せなかった。

(体、重い……。)

ゆっくりと体を傾けると、そこにあったもののおかげで覚醒した。

「きゃあああ!!」

リアの大絶叫に、それ、レクスは目を覚ました。

「あ、起きたんだ。」

体、大丈夫?と、髪を撫でられた。

優しく微笑んで。

「何なんですか、あなたは。」
「大丈夫。あんまりいじってないから。」
「はあ。じゃなくて…何なんですか、あなたは!それにあんまりいじってないって…」
「君の執事さん、心配してたよ?」
「……。」
「ホントに大丈夫?」

にこやかに話すレクス。
警戒心を解かれかけては張り直して、を繰り返すリア。

(話が噛み合わない……!)

警戒しながら落胆する。

落胆に目を体から力を抜くと、案外体が軽くなっていることに気が付いた。

手元を見ると、指輪が嵌まっている以外には何もない。

「指輪……?」

それは飾り気のない簡素な造りになっている。

たしかに昨日までは嵌めてなかったはず。

「ああ、その指輪ね…」

――契約の証だよ?

衝撃の一言に目を見開く。

「…え……?」

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