ウジウジ恋話<1>
出会いは中3。
ほんの小さな
きっかけで好きになった。
話も合い、
お互い音楽が好きだった。
そして
告白もせず、卒業。
そしてなぜか
バンドを組むことになった。
これが高校1年の春。
ここから、話は始まる。
K高校、吹奏楽部の部室にて。
「カナー!!次のバンド練習いつにする?」
私の名前は<稲口カナ>
高校に入って私は少人数の吹奏楽部に入部していた。
小学生の時、トランペットを触っていたし、何より大好きな音楽をもっと学べると思ったからだ。
ちなみに人数は4人。
全員1年生。
積極的に部活に参加していた事もあってか、何故か私が部長である。
そして、部室の机に張りついているのは、
中学ん時からの親友、
<大谷ミキ>だ。
吹奏楽部の副部長で、
バンドでドラムを担当している。
彼をバンドに誘ってくれたのもミキだったりする。
「日曜日でいいんじゃない??」
「じゃ、あっつーにメールしてよ」
「っ!!・・・なんで」
「だって、あっつーとカナ、"ただ友"でしょ?うちじゃ金かかるもん」
確かにSoft●ankで"ただ友"ではあるけど。
「緊張する」
「ほら、ガンバ!!」
彼は他校のY工業高校に
通っていたため、連絡はメールか電話だ。
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日曜日
空いとる??(・ω・`)
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「こんなんで…」
私は
ミキに携帯を見せた。
「短っ!!まぁ、いいんじゃない?」
ミキは呆れたように
OKを出した。
(送信っと…)
私は、緊張しながら
送信ボタンを押した。
「ふぅ〜・・・」
「頑張ったね〜」
「馬鹿にしてぇ・・・」
私はミキの頭を叩いた。
「してないって!」
〜〜♪〜〜〜♪
「来た!!」
私はすかさず携帯を開く。
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おぅ
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「短っ!!しかも絵文字もないんかい」
ミキが携帯にツッコミを入れた。
「まぁ、アツやから・・・」
「そうだね…」
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じゃ、日曜日
1時からで(>ω<)ゞ
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(送信…)
私はまた送信ボタンを押した。
日曜日
彼に会えるんだという嬉しさを胸に。
「なになに〜??あっ君にメール??」
「「なっちゃん!!」」
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