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『生きる』ということ。

[444] 黒魔法 天使 2011-08-17投稿

少女は、夜の街に佇むビルの屋上に立っていた…

もう、夜中の12時を過ぎたというのに、街は、昼間のように明るかった。

そんな街を見つめながら、少女は思った…


『こんな街……こんな汚れた街………』


そして少女は、手摺りの向こうに立ち、一歩、前に踏み出そうとした時…


ぐいっ!!

「っ!!?」

どさっ


少女は屋上に叩きつけられた。

「いったぁ…」

少女は手で腰をさすった。

「誰!?」

少女は怒り気味で後ろを向く。

すると、そこには小学5、6年生くらいの男の子がいた。


「何してるの?」
男の子は、少女に問い掛ける。

少女は怒ったように、
「何って…見れば分かるでしょっ!?自殺よっ!自殺しようとしてたのっ!!」
と、答える。

すると、
「何で?」
と、また問い掛けてきた。
少女は、
「別に、あんたには関係無いでしょ!?」
と言いながら、立ち上がった。


「……………」


男の子は考え込み、いきなり立ち上がり、
「ちょっと、来て!」
と少女の腕を掴み、走り出した。

「ちょ…ちょっと!何!?何処行くのっ!?」

「へへっ…着いてからのお楽しみ♪」

男の子は、楽しそうに笑いながら走った。


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