最強×最高 婦恋奴!‐フレンド‐<1>
「行ってきます…っと」
バタンッ
「あら…由佳ちゃん、おはよう」
「あっ…大家さん!おはようございます!」
「もう、学校行く時間?」
「はい。」
「頑張ってねぇ…行ってらっしゃい!」
「はい!行ってきますっ!」
私、加藤由佳。17歳。今は、一人暮らしをしています。
6年前、両親を火事で亡くし、両親の遺産で何とかボローいアパートに住んでいます。
「オッハー、由佳!」
「おはよう、朋実」
この子は、宮崎朋実。私の幼なじみで、親友。
サバサバした性格で、ベリーショートが良く似合っている。
「おはようございます。由佳ちゃん、朋実ちゃん」
「あっ…おはよう」
「百花!おはよっ」
彼女は、杉崎百花。高校で出来た親友。
お金持ちのお嬢様で、優しくて、頭が良くて、フワフワでサラサラの髪は、皆の憧れ的なんだ。
キ‐ンコ‐ンカ‐ンコ‐ン
「ふあぁぁ〜…やっと授業終わった〜!」
朋実が大きく背伸びをした。
その時、朋実が変顔をしたから、百花と一緒に大爆笑した。
その後は、いつものように、校門まで楽しくお喋りをしながら歩き、いつものように、校門で、車で帰る百花と別れ、いつものように、校門から朋実と話しながら歩き、いつものように、駄菓子屋の前で別れ、いつものように、家に帰り、いつものように、ご飯を食べて、お風呂に入って、いつものように、寝た………はずだった…。
私は、こんな『いつものように』が突然消えてしまうなんて…。
この時は、思いもしなかったんだー…。
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