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がんばったで賞 139 〜俺だってアキが好きだ…三角関係の始まり〜

[322] るー6 2011-08-19投稿
それは、クラスマッチ6日前の出来事…。春の足音が聞こえてこない、凍てつく寒い日。
波乱は始まった。

「おい…どういうことだよ…。」
するとアキは、ユウタを離した。ユウタもアキに任せるように離れる。
「俺が…アキを好きだって事、分かっててやってるのか?」
カズヒロの追及にユウタは頷く。そして口を開いた。
「ずっと隠してきたけど、俺だってアキが好きだ。」
「バカ言うなよ…。」
カズヒロも友達上、ユウタの切実な想いを責める事が出来なかった。
「好きだけど…おまえがいるから…ずっと我慢してた。」
「そんな…。」
カズヒロが困るのも当然だが、もっと困るのはアキだ。
「もっと困るのは、アキなんだぞ。」
カズヒロの説得にも、ユウタは応じようとしない。
「ごめん…。俺もう、諦められない。」
そしてユウタが去りぎわに、
「負けねぇから。」
と、宣戦布告の一言。ジャージを奪うように取り、帰っていった。
立ちすくむカズヒロと、どういう状況だか分からないアキ。
するとアキが近寄ってきた。
『ユウタが私のこと好きだって言ってた。』
「困ったなあ…。」
カズヒロが頭を抱えるのも無理はない。
『私だってカズヒロが好き。カズヒロも自分の気持ちに素直になって…。』

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