悪魔の天使 (28)
リアはどうでもいい日々を送っていた。
そんなある日。
「お前に仕事に行ってもらいたい。」
叔母からの突然の仕事。
リアはそれを断らなかった。
いや、断れなかった。
リアは哀しい笑顔を浮かべて、たった一言はい、と返事をした。
仕事。
それはリアの嫌いなこと。
仕事。
それは人間の所有物に成り下がること。
仕事。
辛いこと。
仕事。
(…嫌だ……!)
「旦那様、どうかなさいましたか?」
愛想笑いを浮かべるのは得意だった。
後で叔母や義母、義姉妹に何か言われるのが嫌だから。
相手の好みの女の演技さえしていれば、機嫌を損ねることはないだろう。
「リア、こちらへ。」
リアは肥満体型の中年の太った手を笑顔で取った。
それが相手の気に召したのか、リアの細い身体を抱き寄せる。
リアは少し目を細めたが相手には見えてなかったらしい。
そのまま自分の膝の上へリアを乗せた。
リアは少し笑みを困ったものに変えた。
「何も心配するな。悪いようにはしない。」
そう言うと相手の手が薄いシャツの方へ這ってきた。
流石にリアも笑みを消す。
顔を背け、体重を前へやって膝から降りようと試みる。
だが、相手の方が何倍も有利だった。
リアの身体が一瞬浮遊感に包まれる。
押し倒されたのだ。
リアはきつく目を閉じ、身体を強張らせた。
それでもしばらく何もなかったので、ゆっくりと目を開ける。
「何のつもりですか?変なことをするようでしたら叫びますよ?」
「誰も来やしないがね。」
そう言うと短いスカートが捲られた。
太股が露になる。
「――っ…やあ……!」
太股に太った手が当たる。
(魔法が出せない!?)
相手を何とかどけようとするが、全てが抑え込まれて力が出せない。
どうしようもなくて顔を背け涙を溜める。
(だから嫌だったのに……。)
涙が零れた。
「たす…けて……!」
知らず知らずのうちに助けを求めた。
「人のものに何してんの?」
「え……?」
…光が……眩しい……。
そんなある日。
「お前に仕事に行ってもらいたい。」
叔母からの突然の仕事。
リアはそれを断らなかった。
いや、断れなかった。
リアは哀しい笑顔を浮かべて、たった一言はい、と返事をした。
仕事。
それはリアの嫌いなこと。
仕事。
それは人間の所有物に成り下がること。
仕事。
辛いこと。
仕事。
(…嫌だ……!)
「旦那様、どうかなさいましたか?」
愛想笑いを浮かべるのは得意だった。
後で叔母や義母、義姉妹に何か言われるのが嫌だから。
相手の好みの女の演技さえしていれば、機嫌を損ねることはないだろう。
「リア、こちらへ。」
リアは肥満体型の中年の太った手を笑顔で取った。
それが相手の気に召したのか、リアの細い身体を抱き寄せる。
リアは少し目を細めたが相手には見えてなかったらしい。
そのまま自分の膝の上へリアを乗せた。
リアは少し笑みを困ったものに変えた。
「何も心配するな。悪いようにはしない。」
そう言うと相手の手が薄いシャツの方へ這ってきた。
流石にリアも笑みを消す。
顔を背け、体重を前へやって膝から降りようと試みる。
だが、相手の方が何倍も有利だった。
リアの身体が一瞬浮遊感に包まれる。
押し倒されたのだ。
リアはきつく目を閉じ、身体を強張らせた。
それでもしばらく何もなかったので、ゆっくりと目を開ける。
「何のつもりですか?変なことをするようでしたら叫びますよ?」
「誰も来やしないがね。」
そう言うと短いスカートが捲られた。
太股が露になる。
「――っ…やあ……!」
太股に太った手が当たる。
(魔法が出せない!?)
相手を何とかどけようとするが、全てが抑え込まれて力が出せない。
どうしようもなくて顔を背け涙を溜める。
(だから嫌だったのに……。)
涙が零れた。
「たす…けて……!」
知らず知らずのうちに助けを求めた。
「人のものに何してんの?」
「え……?」
…光が……眩しい……。
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