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がんばったで賞 141 〜サユの本性〜

[353] るー6 2011-08-24投稿
「なーに2人きりなの?」
こうしてカズヒロがいる時は普通のサユ。恐ろしい。
ちゃんと2人の会話も手話で教えてくれる。
「い、いや…そんなことねぇよな、アキ!」
カズヒロの高鳴りは終わった。
「あ!皆カレーじゃん!」
サユもカレーを頼んだらしく、驚いている。
「まぁ…。」
でも、1つ違うこと…。それは…。
サユはカズヒロの隣に座ったこと。
「何アキ…カズヒロの隣に座ったから嫉妬してるの?」
『違うよ…。』
サユが一瞬睨んだのが、怖かった。
「ほらカズヒロ、あーんしてよ、あーん。」
「おいやめろよ…。」
「…アキがいてもいいじゃん。アキも了承済み。」
そんなの、誰が了承するんだ。
アキは、ゆっくりと席を立った。
「おいアキ!」
カズヒロが追いかけようとするがサユに、
「逃げるつもり?」
と聞かれた。
「おまえ…最低だな。」
と返した。
それを見たユウタも、カズヒロに負けじと追いかける、
「負けたくねぇ…。」一心で。

廊下に差し掛かった時、カズヒロが捕まえた。
「アキ!!…。」
『分かってる…分かってるから…。』
アキはカズヒロにそう告げるのに精一杯だった。

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