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『生きる』ということ。<6>

[436] 黒魔法 天使 2011-08-25投稿
それから羽琉は毎日、聖の見舞いに行った。

聖の病気の状態や、学校であった出来事、聖の、病院でできた友達の話など、毎日色々な話をした。


「聖は、病気が治ったらどこに行きたい?」

そう言ったのは駿だった。

駿は新しくできた病院友達で、一週間前に骨折して入院してる。

「俺はグラウンドだな…また皆と一緒にサッカーやりたいっ!!」

駿はサッカーが大好きで、サッカーの練習をしてた時に骨折したのだ。

「そうだなぁ…学校かな…?」

「学校っ!?」

「うん。僕ずっと入院してたから、学校の思い出ってあんまりないんだ…。」

「ふ〜ん…。」

「羽琉は…?ってお前は入院してないから、どこでも行けるんだよな…。」

「そんな事ないよ…。私にも行きたい所いっぱいあるよ…?隣町の図書館とか…あ、あと海とか…!」

「へぇ〜…。意外にロマンチストなんだな…。」

駿はニヤリと笑った。

「うるさいなっ!」

羽琉は笑いながら怒った。

「駿く〜ん!そろそろ診察の時間よ〜!」

看護師さんが駿を呼んでいる。

「ほ〜い!じゃなっ!」

「「うん。バイバイ」」

羽琉と聖は駿に手を振った。



また会話が始まる。



「聖っ!!」

いきなり後ろから声がした。

ビックリして羽琉がドアの方を見ると、そこにはサングラスをかけた女の人が息を切らせていた。

「聖…!!あんた、倒れたんだじゃないの!?」

女の人は、聖に近づく。


「あ…あなた、誰ですか!?」

羽琉は女の人の前に立ちはだかった。

「アタシ…?アタシは……」

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