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・・━*PIRATE*━・・?

[343]  ソラ  2006-09-13投稿

少女の髪を掴んでいた手下はモーズの前に少女を連れて行くと、手を離しまた一歩下がった。

「何すんのよっ!!」
「黙れマリアの娘・・」
「っ!!母様の名を呼ぶなっ!!」

若い男は椅子から降り、近くに倒れていた男に近付いた。

「あいつは誰だ??」
「あんたモーズを知らないのか!??」
「まあな」
「・・あいつはここら一帯を縄張りとしてる海賊だ」
「海賊か・・。賞金首なんだろ金額は??」
「2000万ベリー」
「そうか、ありがとう」

若い男は立ち上がりモーズの側に近づいた。モーズは後ろから視線を感じ、ゆっくりと振り向いた。

「何だお前・・俺に何かようか」
「若い娘を捕まえてどうするつもりだ??」
「カッカッカッ!!夢の島に行くんだよ」
「!?・・夢の島に??どうやって」
「この娘は伝説の女の娘だっ!!」

モーズの一言で酒場中はざわめき、皆が驚きの声をあげた。

「何故そんな事が分かる」
「これだよ」

モーズは娘の腕を引っ張りテーブルの上に叩き付けた。

「っ!!」
「こいつを見ろ」

娘の手の甲には赤いクロスの刺青が彫られていた。モーズは赤いクロスを見て、嬉しそうに笑った。

「こいつは夢の島のシンボル。なん人も背負うことは許されねぇ」
「それだけでこの女を娘と決めつけるのは、無理があるんじゃないか」
「それだけじゃねぇ」

モーズは娘の襟を掴み、テーブルの上に乗せ、服を掴んだ。

「何をするっ!!やめろっ!!」

娘の叫びも虚しく、モーズが背中の服を捲ると、赤い文字が背中全体に彫られていた。

「この文字は・・??」
「黄金が眠る夢の島の事がつづられている」
「なるほどね」
「専門家に調べさせたんだ、間違いねぇよ!!俺が夢の島に行くんだっ!!カッカッカッ!!」
「そうか・・だが残念だ。お前は夢の島には行けない」
「何っ!?」

モーズは少女の腕を引っ張り若い男から離れ、距離をとった。

「・・お前何者だ!!」
「何者??・・お前と同じ海賊さ」

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