メフィストフェレスの教え
気まずい車内、 何もすることないから外を見ていた
移りゆく景色は何度も何度も
見てきたから、何も感じない
そのとき、目の前をランナーが
通り過ぎたんだ
瞬間に記憶が蘇る
あれはいつの夏だっただろうか
運動会が近く、徒走で一番に
なりたかった僕
体操服を着てひたすら走っていた
あの頃は
何の根拠もなく何でも出来ると
思ってた
でも
現実が僕に壁を突き付けた
そして
誰かが教えてくれた
必殺 諦める
それから
僕は頑張っても結果が出ないと
諦めるようになりました
少し頑張って諦めるように
なりました
ただ諦めるようになりました
自分に諦めました
諦めました 諦めました
後部座席にいる
諦め続けた僕はランナーが
見えなくなると
目をつむりました
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