携帯小説!(PC版)

悪魔3

[322] ゆうき 2011-09-10投稿

バイトをはじめてちょうど一週間が経とうとしていた


その日はまたけいさんと同じシフトだった


特に何を思うも考えるもなく
ただ仕事に集中していた


その時


「なんで、泣くの?」


っていきなり声をかけられた

けいさんの方をむくと
けいさんが泣きそうな顔をしてこっちをながめていた
あたしは笑って


「何言ってるんですか、泣いてませんよ」


って答えた


「何に傷ついてんの?何を諦めてんの?」


って、にこりともしないでけいさんは聞いた


「いきなりどうしましたか?」


って次はあたしが尋ねた


けいさんはふーんって顔をして
それ以降は何も聞かなかった


傷ついてなんかいない
悲しくもない

でもたしかにあたしは諦めていた
普通の恋愛や普通の生活とか全部


つづきます

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