天使のすむ湖52
高3の七月の夏休みになった。
成績も上がり、それでも勉強は受験生らしく怠らずに湖の書斎にてやっていた。毎日桜井もやってきて、ここで一緒に勉強に励んでいる。夏でもここは山ノ上だけあって、窓から入る風は涼しくて、特に午前中は気持ちがいいのだ。うるさいくらいのセミの鳴き声と、青空が綺麗な日、その日も二人で勉強をしていると、香里は気分が良いようで、夏祭りに行ったことがないから連れてってほしいと言った。
「いいよ〜」俺は久々の香里からのお誘いだった。
「本当に行った事ないの?」
と俺が不思議に思って聞くと、
「ないのよーだっていつもお父様も、葛巻も外出は禁止を言い渡されていたから。」
そんな自由もなかったのだ、でも俺は少しだけわかる気がした。この目が覚めるような、清純さを失わない美貌は男の目にさらせば周りがほおっておかないからだ。
「香里の願いなら、明日にでも行こうかー」
目をキラキラさせて、
「やった〜浴衣着て行きたいなー」
大喜びしている。
「ねぇ何色が似合うかしら?」
と浴衣選びに、インターネットを開いて調べていた。
「これ何かどうかなー似合うと思うよ。」
その柄は、綺麗な青い布地に黄色の蝶が飛んでいて、グラデーションした模様が特徴的だった。
「私もこれが良いと思ったのよー」
と嬉しそうで、明日、隣町の神社で行われる夏祭りに連れて行くことにした。香里には最初で最後の夏祭りで、夜には花火も見られるはずである。
「俺も行きたいなー」
桜井がすねたように言ったが、俺はアッカンベーをして、
「邪魔するなよなーせっかくのデートなんだからな〜」
と言うと、桜井は面白くなさそうに
「はいはい、お邪魔虫は消えますよー」
と言って、さっさと片づけをして帰っていった。
「一樹言い過ぎじゃないーすねてるわよー」
と香里は気にしていたが、二人の邪魔はしない約束なのだから、これでいいのだ。香里との時間は限られているのだから・・・
成績も上がり、それでも勉強は受験生らしく怠らずに湖の書斎にてやっていた。毎日桜井もやってきて、ここで一緒に勉強に励んでいる。夏でもここは山ノ上だけあって、窓から入る風は涼しくて、特に午前中は気持ちがいいのだ。うるさいくらいのセミの鳴き声と、青空が綺麗な日、その日も二人で勉強をしていると、香里は気分が良いようで、夏祭りに行ったことがないから連れてってほしいと言った。
「いいよ〜」俺は久々の香里からのお誘いだった。
「本当に行った事ないの?」
と俺が不思議に思って聞くと、
「ないのよーだっていつもお父様も、葛巻も外出は禁止を言い渡されていたから。」
そんな自由もなかったのだ、でも俺は少しだけわかる気がした。この目が覚めるような、清純さを失わない美貌は男の目にさらせば周りがほおっておかないからだ。
「香里の願いなら、明日にでも行こうかー」
目をキラキラさせて、
「やった〜浴衣着て行きたいなー」
大喜びしている。
「ねぇ何色が似合うかしら?」
と浴衣選びに、インターネットを開いて調べていた。
「これ何かどうかなー似合うと思うよ。」
その柄は、綺麗な青い布地に黄色の蝶が飛んでいて、グラデーションした模様が特徴的だった。
「私もこれが良いと思ったのよー」
と嬉しそうで、明日、隣町の神社で行われる夏祭りに連れて行くことにした。香里には最初で最後の夏祭りで、夜には花火も見られるはずである。
「俺も行きたいなー」
桜井がすねたように言ったが、俺はアッカンベーをして、
「邪魔するなよなーせっかくのデートなんだからな〜」
と言うと、桜井は面白くなさそうに
「はいはい、お邪魔虫は消えますよー」
と言って、さっさと片づけをして帰っていった。
「一樹言い過ぎじゃないーすねてるわよー」
と香里は気にしていたが、二人の邪魔はしない約束なのだから、これでいいのだ。香里との時間は限られているのだから・・・
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