携帯小説!(PC版)

トップページ >> ファンタジー >> ・・━*PIRATE*━・・?

・・━*PIRATE*━・・?

[404]  ソラ  2006-09-13投稿

酒場の中は驚く程静かだった。マスターも娘もモーズの手下も他の客達も・・ただ黙って椅子や床に座っていた。いきなり娘は立ち上がり扉に向かって歩き出した。

「お嬢ちゃん??」
「・・・」

娘は黙って扉に触れようとした。
ガタッ!!ガラン・・

「!!??」

扉の向こうから板が落ちる音がした。ゆっくりと扉が開きレオンは娘を見て首を傾げた。

「俺は出るなと言わなかったか??」
「まだ出てない」

娘はレオンを睨らんだがレオンと目が合うとすぐに目をそらした。

「・・まあいい。マスター勘定だ」
「あっ!!ああ」

レオンはゆっくりとカウンターに向かいポケットからお金を出しながら歩き出した。我に返ったモーズの手下達は急いで店の外へ走って出て行った。レオンはカウンターにお金を置き扉へと向かい、娘の前で立ち止まりしゃがんだ。

「お前はこれで元いた場所にでも帰りな」

娘の手にお金を握らせてレオンは店の外へと出て行き、町の闇へと姿を消した。


「モーズ船長!!」

店の外では手下達が叫んでいた。マスターと娘が急いで店の外に出ると、モーズは店の前で倒れていた。服の背中には「すぐに医者に連れていけ」と書かれていた。

「ぐっ!!・・あのガキ・・舐めやがって」

モーズの体は血だらけで、よく見ると所々が剣か何かで切られていた。モーズの手下達は急いでモーズを船へと連れていった。


「ねぇ、マスターさん」
「ん!??何だい」
「あの人どこに行ったの??」
「さぁね。ただ分かるのは海賊だ。いずれ海へ出るさ」
「!!マスターさん港は??」

マスターが港の方向を指差すと、娘は「カウ」で唯一船をとめられる港へと走って行った。


「はぁ・・はぁ・・」

港には何十隻の船があり、額をつたう汗を拭い娘は辺りを見渡した。

「??・・あれって??」

娘は走ってある船の前に行き立ち止まった。小さな小さな小舟に帆がついているだけだが、畳まれた帆を広げると赤のクロスが描かれていた。

「これは・・レッド・クロス??」

感想

感想はありません。

「 ソラ 」の携帯小説

ファンタジーの新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス