ｲﾘｽ神すなわちJU連邦軍の最大最強の敵、ｱﾘﾋﾞｱ神とその教徒達との戦いは、天王山に差し掛かっていた。
ｱﾘﾋﾞｱ軍は、ｲﾘｽとの戦いを聖戦と位置付け、もはや手段を選ばぬ撤退抗戦を貫く。

ｲﾘｽもこの戦いにおいて、これまで蓄積したあらゆる戦闘技術をつぎ込んだ。
特に、かつてﾋﾝｸﾙが予言した最終兵器を、ここへきてｲﾘｽ神はJU連邦に与えた。
核兵器は、実は数万年前における、先の神々の大戦でも最後の決戦兵器として使用されたことがある。

今回は更に進化した究極の兵器が、人類に解禁されたのである。

それらは、宇宙の天文と地球の自然を利用、環境の操作を可能した環境技術兵器と、人類の脳に作用し、人をさながら信号を与えられた機械の如く操作することを可能にした精神技術兵器である。

ヒンケルは、やがて実用化されるであろうこれらの技術を使用した戦争の形態を予見し、その追求に執念を燃やしたが、今、JU連邦がその神の技術を実用化、実戦に投入したのである。

ｱﾘﾋﾞｱ神は、隷下ｱﾘﾋﾞｱ軍に、死後の天国行きを約束し、1人でも多くのｴｲﾄﾞ人とJU連邦兵士を道連れにすべく、もはや生還を期さない全軍突入攻撃をここに命じた。

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