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教師恋愛中毒(8)

[1023]  ハル  2005-12-18投稿
次の日学校に来た彼女は少し様子が可笑しかった。

僕を避けていた。

放課後の掃除、ななが帰ろうとしたその腕を掴んだ。
教室は二人きり。

「何で、俺を避けてんだ?」
「・・・。」

掴んだ服の裾から新しい傷痕が見えた。

「先生・・・昨日電話したでしょ・・・?」
「あ。」
「もう、先生とあんまり関わっちゃダメって・・・。」

縋るような目つきで僕を見上げる。

「警察に・・・。」
「やだっ。絶対言わないで。絶対・・・。」

彼女はそう言いながら目には不安の色を浮かべていた。

「一人になりたくない――・・・。」

いつもの笑顔が消えてしまっていた。

「さよなら、先生。」

教室を出て行こうとした、

「待て!!」

衝動。
抑えきれない。
もう、僕を誰も抑えれない。

神様、これ以上は無理です。
耐えられない。

「帰るなっ!」

気付いたら抱締めていた。
ななは抵抗することなく僕の腕の中で静かに息を潜めた。

「帰るな、好きだ。好きだ。」

さっきより強く抱締める。

「一人になんてならない。俺がいる。俺がいたい。」
「ダメ・・・迷惑かけるもん。」
「かけろよ。かけてくれよ。俺だけを頼ってよ?」
「先生、変なの。変なジョーダン・・・。」

続きの言葉も聞かずに僕は強く彼女にキスをした。

「冗談でこんなことするわけねぇだろ?気づけ、バカ。バカ!」
「先生ー・・・痛いよぉ・・・。」

強くきつく、抱締める。
手放したくない。
絶対に、誰に何と言われても構わない。

好きです。

好きです。

僕は彼女が大好きです。

感想

  • 6134: 話読ませていただきました。話の展開に凄くドキドキしました。続きが気になります。更新お願いします。 [2011-01-16]
  • 6574: 早く次読みたいです!先生と生徒って言う、よくある話なのに、今まで見たお話とは違うものが感じられて、新鮮かつ身近です。次、楽しみにしてます [2011-01-16]

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