子供水先案内人11
「やぁ、呼んだのは君かな?」
そこは病院の屋上だった。暖かな日差しの割には風が強く、長い時間いると肌寒い。
おじさん
「誰?」
と言われても、
「呼んだのは、君と、もうひとり女の子・・、ここにいるはずなんだが。」
と、頭をかいた。
おじさん、
「ひょっとして、死神?」
男は口と目をいっぱいに開いた。
お、おいおい。
「人聞き悪い事言うなよ。俺は人の命を取ったりは出来んのだぞ。」
「最初は皆そう言うよ。」
う、
「・・・。」
なんだ
「やっぱり死神なんじゃん。」
「違うって。」
まぁ、
「いい、好きなように思ってくれ。それより、行くか?」
え?
「何処へ?」
男はゆっくり空を指した。
上?
「天国?」
まさか、
「神様の所へ行くのさ。」
「やっぱり天国じゃんか。」
いや、
「神様は、天国にはいないよ。それに、お前は天国には行けんよ。‘自殺’したんだから、神様の所へ行ってお説教さ。」
・・・
なんだ?
「不満は神様に言ってくれ。」
・・いいよ、
「行こう。」
お、
「何だ、随分物分かりがいいな。まぁ十四にもなると多少の事は分かってくるか。」
さぁ
と男は車椅子を押し始めたがすぐに動きを止めた。
そこは病院の屋上だった。暖かな日差しの割には風が強く、長い時間いると肌寒い。
おじさん
「誰?」
と言われても、
「呼んだのは、君と、もうひとり女の子・・、ここにいるはずなんだが。」
と、頭をかいた。
おじさん、
「ひょっとして、死神?」
男は口と目をいっぱいに開いた。
お、おいおい。
「人聞き悪い事言うなよ。俺は人の命を取ったりは出来んのだぞ。」
「最初は皆そう言うよ。」
う、
「・・・。」
なんだ
「やっぱり死神なんじゃん。」
「違うって。」
まぁ、
「いい、好きなように思ってくれ。それより、行くか?」
え?
「何処へ?」
男はゆっくり空を指した。
上?
「天国?」
まさか、
「神様の所へ行くのさ。」
「やっぱり天国じゃんか。」
いや、
「神様は、天国にはいないよ。それに、お前は天国には行けんよ。‘自殺’したんだから、神様の所へ行ってお説教さ。」
・・・
なんだ?
「不満は神様に言ってくれ。」
・・いいよ、
「行こう。」
お、
「何だ、随分物分かりがいいな。まぁ十四にもなると多少の事は分かってくるか。」
さぁ
と男は車椅子を押し始めたがすぐに動きを止めた。
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