がんばったで賞 154 〜アキ様、お迎えにあがりました〜
学校にはきっと、サユも来てる。
サユ…
サユ…
サユ…
意識がおかしくなるというか、なんというか…
その状況に、保健の先生が気づいた。
「…アキちゃん!大丈夫?」
『…っ』
どうやら、過呼吸を起こしているらしい。
アキには、その自覚が恐ろしいほどなかった。
「今回は、体育館とか、行かないほうがいいと思うよ。」
『はい…』
「思い出しちゃうから…。」
…数分したら、過呼吸はおさまってきて、カズヒロが入ってきた。
「アキ様、お迎えに上がりました。」
その言い方が、執事みたいでおもしろかった。
『ありがと…っ』
「どうぞ、俺の背中にお乗り下さい。」
『バカじゃないの?』
アキはそう言いつつも、頬は赤い。
保健の先生も優しく見守っていて、
「もう、執事みたい。」と呟いていた。
「まぁ、リムジンとかは…ねぇけど」
『いいよ。期待してないから。』
カズヒロはアキをおぶって、グラウンドまで連れていった。
その道中。
「…ユウタ…。」
ユウタが仁王立ち。その顔には、笑顔なし。
「どうして教えてくれなかった…。」
「えっ?」
「ヒロから聞いた…。アキちゃんがサユに怪我させられたって…。」
「それは…。」
サユ…
サユ…
サユ…
意識がおかしくなるというか、なんというか…
その状況に、保健の先生が気づいた。
「…アキちゃん!大丈夫?」
『…っ』
どうやら、過呼吸を起こしているらしい。
アキには、その自覚が恐ろしいほどなかった。
「今回は、体育館とか、行かないほうがいいと思うよ。」
『はい…』
「思い出しちゃうから…。」
…数分したら、過呼吸はおさまってきて、カズヒロが入ってきた。
「アキ様、お迎えに上がりました。」
その言い方が、執事みたいでおもしろかった。
『ありがと…っ』
「どうぞ、俺の背中にお乗り下さい。」
『バカじゃないの?』
アキはそう言いつつも、頬は赤い。
保健の先生も優しく見守っていて、
「もう、執事みたい。」と呟いていた。
「まぁ、リムジンとかは…ねぇけど」
『いいよ。期待してないから。』
カズヒロはアキをおぶって、グラウンドまで連れていった。
その道中。
「…ユウタ…。」
ユウタが仁王立ち。その顔には、笑顔なし。
「どうして教えてくれなかった…。」
「えっ?」
「ヒロから聞いた…。アキちゃんがサユに怪我させられたって…。」
「それは…。」
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