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神々の前線16

[786] 宇宙P 2011-10-06投稿
「その後、ヤソの教えを利用し、ホーリーブック(聖本)なるものが、あらゆる者の手で著され、それぞれの時代に、然るべく利用されて今に至っているが・・・。 中でも最終審判などとうたい、世界を混沌に陥れ、人類統治の仕上げなどと・・・文字通り神をも恐れぬ仕業、おそれいるわい」 イリス神はうめいた。

他の神が尋ねた。
「エイドの最終審判とやらをやらせるのか?」

イリス神は答えた。
「結果は、あくまで彼らに起因する。
審判があるなら、それは彼らが何らかの原因を作っていたことになる。

例えば・・・わしは、かつてノストラフェイスという預言者に、啓示を与えた。

その後世のある時期に空から絶望の大王がふる・・・と。

宙(そら)にその使命を終えた大王は力尽き、汚れた空気をまとい、やがて支配者の砦に飛び込むであろう。

支配者の砦は、これを敵の攻撃と思い違いをし、やがて無為なる報復の矢を、世界に射かける・・・と。

人類が我々のフィールド(宇宙)に飛び出したときから、我々が危惧していた過ちを、やはり彼らは犯したよ。

宇宙に核を打ち上げるという、自分自身にやがて、降りかかるであろう災いの種を自ら・・ね。」

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