Triangle(11)
美緒の部屋ーー
美緒「…紅茶とコーヒーどっちがいい?」
龍輝「じゃあコーヒー」
美緒「わかった、注いで来るね〜?」
龍輝「…サンキュ」
ーーー…
美緒「お待たせー」
私はおぼんにコーヒーと紅茶を入れたマグカップを乗せ、自室に入った。
龍輝「おかえり」
美緒「ただいま〜はい、コーヒー」
私は龍に青色のマグカップを渡し床に座った。
龍輝「食べな?」
美緒「…うん、いただきまーす」
モグモグ……
美緒「おいしー…」
龍…
私の好きなチーズケーキとフルーツタルト買って来てくれたんだー…
龍輝「ん、よかった」
龍はコーヒーをすすりながら言った。
美緒「……」
龍輝「…美緒」
美緒「へっ?…あ、ごめんね?…ボーッとしてた」
龍輝「…なんかあったの?」
美緒「…!」
…なんで、2人とも…
わかるの…?
普通にしてるのに…
龍輝「……」
美緒「…なんでもない…疲れただけだよ…」
龍輝「美緒…首。」
??…
美緒「え…?なに?…」
…クビ?…クビがなに?
龍輝「…跡」
!!!…
あの時の…?!
『跡残ったぁ』
学校では肩まで伸びた髪をおろしてたから見えなかったんだ…!
家では団子結びだから…
美緒「…っ」
私は首を手で押さえた。
龍輝「誰にだよ」
美緒「!…い、言えない……」
いつのまにか涙が頬を伝っていた。
美緒「…っ、う…」
龍輝「……言って」
龍の声は低く、でも優しい声だった。
まるで、小さい子をなだめるような…そんな声だった。
美緒「……り、くは…くん…」
龍輝「…何された」
美緒「何もされてない…首に…キスされただけ…」
龍輝「…本当に?」
美緒「…うん」
龍輝「わかった…もう泣くな…」
ギュッ
龍は私を優しく抱き寄せて、頭を撫でてくれた。
美緒「…うんっ…」
龍…
ありがとう…
ほんとにありがとう…
感想
感想はありません。
「もも」の携帯小説
- love apart #5〜秘密〜
- Triangle(15)
- love apart #4〜実花ちゃん〜
- Triangle(14)
- love apart #3〜同居開始〜
- Triangle(13)
- Triangle(12)