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これが僕らのバイオロジィ

[546] フジヒサ 2011-10-09投稿
深沢学園。
海辺の高台に位置した中高一貫の男子校である。
これは、そんな恋愛とは掛け離れた学校の、熱血とは掛け離れた文化部の、ちょっと邪道な青春のお話……。



「牛原はどこだぁ!!!!」
放課後の深沢学園の高校棟一階、生物室に今日も怒号が響く。
声の主は保坂洋平。中学三年の生物部員である。
目つきの悪い顔を、怒りで一層険しく歪めて叫ぶのは、同じ生物部員の名前。
「牛原さんがどうかしましたか?」
保坂の声に何事かと近づいてきた中学二年の榊は、どこか不安げな表情で彼に歩み寄る。
「おお、榊か。あの野郎俺の体操着を人体骨格模型に着せてやがったんだよ!!」
保坂は親指で、ガラスケースに入れられた骨格模型を指す。人体模型の中でも骨格模型は、艶を出すために油の様なものを塗っていることがある。
そのため、ふざけて服を着せようなどとすると、それがついてべたべたになってしまうのだ。
「はぁ、災難っすね」
榊は苦笑し、自分が担当の海水魚水槽に餌を入れる。食事に気づいた何匹かの魚が食いつくのを見ると、榊は満足げに微笑んだ。
「じゃ、牛原さんを見つけたら俺が言っときますよ」
榊の言葉に保坂は頷く。
「頼むわ榊。俺はちょっと買い置き用の餌買ってくるから」
そういうと保坂は、近くのホームセンターを目指して生物室を出ていった。

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