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Triangle(12)

[308] もも 2011-10-11投稿


美緒「…龍、ありがと…もう大丈夫…」

私は龍に抱き締められたまま言った。

龍輝「…ん、ほんとに平気?」

龍は体を離し、私の顔を心配そうに覗いた。

美緒「…ほんと!気にしてないからっ」

龍輝「…わかった、じゃあ俺帰るな?」

そう言うと、龍は笑顔で私の頭を撫でて立ち上がった。

美緒「ばいばいっ、今日はありがと!」

龍輝「ん。」

翌朝ーー…

美緒「……」

ただいまの時刻
【5:52】

こんな早く起きてるの、初めて…

結局昨日、寝れなかったしな……

美緒「はぁー…」

ガチャッ

部屋のドアが開いた。

美緒「っ!」

龍輝「…わ、美緒が早起きしてる」

美緒「ちょっ…着替えてたらどーすんのぉ?!」

龍輝「そだな、ごめんごめん」

龍は「あはっ」と笑い、私が座ってるベットの隣に座った。

美緒「も〜…ノックぐらいしてよ〜」

龍輝「…目、赤いよ」

美緒「!…ん、そんなことないよっ…」

龍輝「眠れなかった?」


…ばれた……

美緒「……」

龍輝「…早起きってか寝てないんじゃねーの?」

美緒「!…昨日、龍が来た時に泣いたから目が赤いだけだって…」

龍輝「…あんま、顔色も良くない」

龍は大きな手で私の頬を包んだ。

美緒「…龍っ」

私は思わず龍に抱きついた。

龍輝「んっ…どーした?…」

美緒「…私ね……しょーたとケンカしちゃった…」

龍輝「…翔太も心配してくれたんじゃねーの?」

美緒「うん……なのに…私…最低だ…」

涙が溢れた。

龍輝「…大丈夫だから、翔太は怒ってねーから」

美緒「…わかんないじゃん……だって…いつも朝来るのに…来ないじゃん…嫌われたかも…」

龍輝「……美緒、翔太はお前のこと絶対嫌いにならねーよ…平気だよ」

美緒「…龍に何がわかるのっ?!平気って何が!?…知ったようなこと言わないでよっ!!」

私は部屋を出て学校に向かったーーー





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