がんばったで賞 157 〜事件の予感〜
ゴールネットが…ゆれる。「よっしゃあ!」
「その調子だ!カズヒロ!」
ユウタにもみくちゃにされるカズヒロ。
カズヒロはアキを見つけると、ガッツポーズをした。
アキは、それを満面の笑みで受けとめた。
『ありがとう…。』
開始25分。今度はヒロがゴール。2点目。
しかしヒロはこれで満足と思ったのか、喘息を理由に離脱してしまった。
本当は、喘息なんて、してなかったんだけど。
ヒロは、真っ先にある人のもとへ走った。
『ありがとう…。』事の始まりは、
アキがカズヒロに感謝の気持ちを独り言で呟いていた時。
その背後からサユに手をとられ、連れていかれる様子を見てしまったのだ。
カズヒロが抜けてしまうと、2の1は劣勢になる…。本当は自分が助けるのは、カズヒロに悪い…。
様々な気持ちが交錯しながらも、ヒロは真っすぐアキのもとへ走った。
2の1の教室。クラスマッチ中なので、がらんとしている。
「あの…さ…。」
アキは震えているだけだ。
「カズヒロのこと、縛りつけてんじゃねーよ。」
『縛り…つけてる?』
「とぼけんなよ。」
サユは鉄パイプを持っている。迂闊に近づいたら、さらに怪我させられる。
「早く…ろう学校行って。申し込みしたんでしょ?」
「その調子だ!カズヒロ!」
ユウタにもみくちゃにされるカズヒロ。
カズヒロはアキを見つけると、ガッツポーズをした。
アキは、それを満面の笑みで受けとめた。
『ありがとう…。』
開始25分。今度はヒロがゴール。2点目。
しかしヒロはこれで満足と思ったのか、喘息を理由に離脱してしまった。
本当は、喘息なんて、してなかったんだけど。
ヒロは、真っ先にある人のもとへ走った。
『ありがとう…。』事の始まりは、
アキがカズヒロに感謝の気持ちを独り言で呟いていた時。
その背後からサユに手をとられ、連れていかれる様子を見てしまったのだ。
カズヒロが抜けてしまうと、2の1は劣勢になる…。本当は自分が助けるのは、カズヒロに悪い…。
様々な気持ちが交錯しながらも、ヒロは真っすぐアキのもとへ走った。
2の1の教室。クラスマッチ中なので、がらんとしている。
「あの…さ…。」
アキは震えているだけだ。
「カズヒロのこと、縛りつけてんじゃねーよ。」
『縛り…つけてる?』
「とぼけんなよ。」
サユは鉄パイプを持っている。迂闊に近づいたら、さらに怪我させられる。
「早く…ろう学校行って。申し込みしたんでしょ?」
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