がんばったで賞 159 〜サユについて、考えてみた〜
「アキに何した!」
「さぁ…。」
カズヒロは更に責め続ける。
「どこにいるんだ、アキは。」
「知らない。」
怒りも絶頂に達したカズヒロは、
「ふざけんな!」
と声を荒げた。
「ふざけてるのはそっちよ!」
サユも必死で食らい付く。
「アキばっかりじゃない!いつもアキばっかり!」
「なんだよ!アキばっかりで何が悪いんだよ!」
「私、好きだったのに…あなたの事…。」
「アキをいじめるおまえを、俺がどうやって好きになれると思う?」
サユは黙ってしまった。悔しそうな顔をしている。
「とにかく、俺はアキ探すから。」
カズヒロは、走り去ってしまった。
サユはその場に泣き崩れた。
泣いて、自分の腹黒さを反省した。
その頃アキは、高校付近の河川敷で、一人泣いていた。
空もまるで、アキの心を映し出しているかのような、どんよりした曇り空。
親友だったのに…。
唯一心を通わせ合えたのが、サユだったのに…。
裏切られるごとに、期待という名の枝が、一本ずつ切り倒され、枝を失った友達という木は枯れていく。
耳が聞こえない私を、いつも側で支えてくれた。
カズヒロと出会う前から、ずっと。
…その時、後ろから急に目隠しをされた。
「さぁ…。」
カズヒロは更に責め続ける。
「どこにいるんだ、アキは。」
「知らない。」
怒りも絶頂に達したカズヒロは、
「ふざけんな!」
と声を荒げた。
「ふざけてるのはそっちよ!」
サユも必死で食らい付く。
「アキばっかりじゃない!いつもアキばっかり!」
「なんだよ!アキばっかりで何が悪いんだよ!」
「私、好きだったのに…あなたの事…。」
「アキをいじめるおまえを、俺がどうやって好きになれると思う?」
サユは黙ってしまった。悔しそうな顔をしている。
「とにかく、俺はアキ探すから。」
カズヒロは、走り去ってしまった。
サユはその場に泣き崩れた。
泣いて、自分の腹黒さを反省した。
その頃アキは、高校付近の河川敷で、一人泣いていた。
空もまるで、アキの心を映し出しているかのような、どんよりした曇り空。
親友だったのに…。
唯一心を通わせ合えたのが、サユだったのに…。
裏切られるごとに、期待という名の枝が、一本ずつ切り倒され、枝を失った友達という木は枯れていく。
耳が聞こえない私を、いつも側で支えてくれた。
カズヒロと出会う前から、ずっと。
…その時、後ろから急に目隠しをされた。
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