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私のお義兄ちゃん

[334]  花南  2006-09-15投稿
「私かえるね」     少女がランドセルをもち、さけんだ。       少女の名は紺野 亜咲 8才。学校の帰り友達と遊んでいた。                    「亜咲ちゃん、かえるの〜?」                      「うん、お家にお客さんが来るからかえらなくっちゃ!バイバーイ」                 亜咲の母親である英理が再婚するため、その再婚相手を亜咲にあわせようとしていた。                     「ただいま〜」                 足音がした。しかし英理とはちがう足音だった。              …誰だろう〜                  足音がやむとみたこともない男の子が立っていた。             「…誰?」                   「俺は沢村 楼炒(ろうい)、君のお兄ちゃんになるんだよ♪」                   亜咲は一瞬硬まった。  そして、叫んだ。                「…え〜イヤァ〜」

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